毎年、教え子たちが大学に合格しては、自分たちがしてもらったように、後輩たちをサポートしたいと戻ってきてくれます。
聞けば、彼らの半分くらいは塾や予備校などに通って大学受験を乗り越えてきたそうです。
世の中にはたくさんの塾や予備校があります。それは、それだけ指導の仕方があるということでもあるのでしょう。
さて、教え子たちから、それぞれの予備校や塾でどのような指導を受けていたのかを聞いて、感じることに、「楽」に受からせたいというゴールは同じなれど、その「楽」の意味がちがう。そこには、大きく分けて2パターンあるということに気がつきました。
それは「減らす」が楽か、「足す」が楽か。
普通科目に、価値があると考えているか否か、とも言えるでしょう。
教科書の内容を多いと捉える。それをすべてやるのは大変だから、そこから受験に必要な箇所を分析、ピックアップして教えることで「楽」をさせる。
これを前者とするなら、後者は、
教科書の内容を少ないと捉える。最小限に絞ってあるからわかりにくくなっている。だから、おもしろさを感じにくくなっている、と捉えて、そこに情報を加えることで「楽」をさせる。
どちらが正しいというものでもないわけで、どちらがいいと考えるのか、ご家庭と擦り合わせておくべき大事な価値観なのだと思います。