「スマホをさわるとバカになる」は本当だった…

7万人の追跡調査が示す「スマホと学力」の恐ろしい相関 

しかも「スマホを手放す」だけで成績は上がる

 

川島 隆太 東北大学加齢医学研究所 所長/脳科学者

 

長いので、中学生に知って欲しいところを引用します。

 

>保護者や教師をはじめ大人たちが「そりゃ、スマホをやりすぎれば、成績はいくらか落ちて当然でしょう。試験前にはスマホを控えめにしなくちゃね」などと安易に思っているより、はるかに深刻な悪影響が子どもたちの学習に及んでいて、彼らの日常を浸食している

 

>「家で2時間以上勉強しても、携帯・スマホを3時間以上使ってしまう」生徒より、「家でほとんど勉強しないが(30分未満)、携帯・スマホを使わない」生徒のほうが「成績がよい」という事実

 

>「勉強中に使うアプリの数が多ければ多い子どもほど、学力が低い」という非常にきれいな相関が見られました。

 

>スマホを「勉強そのもの」に使う──宿題をするときや作文を書くとき、資料を漁ったり難しい言葉を調べたり、地図で場所を確認したりするなら、問題はないだろう、と思う人がいるかもしれません。これは大きな間違いです。

 

>ユーチューブ映像のオンライン授業を受けていて、わからないところをウィキペディア(Wikipedia)で調べ、知らない地名が出てきたら地図を開いて確認するという勉強は、次から次へとスイッチングを繰り返しています。

 

>こういう学習は効果が薄いだけでなく、脳に損傷を与えてしまう恐れすらあります。スマホを使って学習するくらいなら何もしないほうがましだ、と言いたいほどです。

 

>、仙台市の5~18歳の児童生徒224名を対象に3年間、脳の発達の様子をMRIで観察しました。(中略)インターネット習慣がない、または少ない子どもたちは、3年間で大脳灰白質の体積が増加していました。ほぼ毎日インターネットを使う子どもたちは、増加の平均値がゼロに近く、恐ろしいことに、ほとんど発達が止まっていたのです。

 

>スマホを高頻度で使えば、3年間で大脳全体の発達がほぼ止まってしまう。ならば、勉強しようがしまいが、また睡眠を充分とろうがとるまいが、学力が上がらなかったのは当然、というわけです。

 

>極論すれば、3年間スマホをまったく使わなかったか、または使っても1日1時間未満の使用にとどめた中学3年生は、脳が小学6年生から順調に発達したので、中学3年生相当の脳を持っています。

 

>ところが、3年間スマホを毎日頻繁に使っていた中学生は、脳が小学6年生から発達しなかったので、小学6年生相当の脳を持っています。この二人が同じテストを受ければ、脳の発達が3年分も違うのだから、結果が大きく違わないほうがおかしいのです。

 

>この恐ろしい事実のことを、くれぐれも真剣に考える必要があります。

 

 

スマホを勉強に使うことについて、これまで黙認してきましたが、今後教室内の使用は考えようと思います。

 

専門家による、7万人以上の追跡調査の結果です。疑いようもありませんから。