いつもお世話になっているオーナー美容師さん。
美容師の腕もさることながら、驚くほどマルチな才能で、写真家やyoutuberなどの一面も持っていらっしゃいます。
先日、その方が母校からオファーを受けて中学生に講演してきたそうで、そのときの話をいろいろと僕にしてくれました。
その中の、特に心震えた話を2つ書きます。
ある生徒から「将来、やりたい仕事がありません。どうしたら見つかりますか?」という質問を受けたそうです。
その返しが深い。
「やりたいことは年を重ねて経験が増えたら変わっていったりするけど、やりたくないことはそうそう変わらないから、やりたくないことを見つけていったらいいんじゃないかな。
そうしていると、いつしか自然とやりたいことが生まれてくるから、今はできることを、増やしたり、磨いたりするのがいいよ。」
耳にしたとき心震えましたね。
この言葉、僕の言葉として書いたらカッコいいな、なんて下心もあって、これを書き始めた時は自分の言葉にしちゃおうとも思ったんですけどね。
やっぱりこういうのって生ものと言いますか、誰がどういうシチュエーションで言ったかも含めてのものですから、借り物の言葉じゃダメなんですよね。うん、届かない。
ということで、パクりは止めました(笑)。
そして別のある生徒からの質問。
「そうやったら楽して高収入の仕事に就けますか?」
凄いよ、その子。ど直球(笑)
そして、その返しがこれ。
「給与と報酬を別に考えたらいいんじゃないかな。給与は時給で、報酬は対価。youtuberは報酬ね。報酬は持続可能かわからないから、給与をベースにした上で報酬を狙っていくとかかな。
あとは収入は需要と供給で決まるから、参入障壁の高い資格とかを選ぶとかもいいと思うよ。
その逆がYouTuber。資格いらないでしょ?誰でもなれる。めちゃくちゃいっぱいいるから競争がハンパない。
別に大学とかの学歴なくても取れる資格の中にもそういったものはあるから、学校の勉強はほどほどに、今からでもそういった勉強をやり始めたらいいんじゃない。
今はネットでいくらでも探せるじゃない。僕らの時はなんとなく医者が儲かるらしい、とか、弁護士は稼げるらしい、とか伝え聞くことでしかわからなかったけど、今は中学生でも調べられるでしょう。調べればいいんだよ。」
そんな感じで質問に答えていたら、中学生たちの手がだんだんと挙がるようになっていって、アッという間に時間オーバーしてしまったそうです。
「いや、今の中学生ってエネルギー凄いっすね。僕らの時だったら手なんて挙げないですよ」
いやいやいや!Oさん、それはあなたのキャリアと話術が凄いからですって。
