キミたちには若さがある。すなわち、それは可能性があるということ。
これからどんな人にもなる、なれる可能性がある。
ただそれは良くなる可能性だけじゃない。悪くなる可能性だってある。
つまるところ、歳を重ねるということは、可能性を無くしていくということなんだろう。
悪くなる可能性を消していき、良い方向へと進むためにどのように日々を過ごしてきたか、その結果が、その人の今の姿なのだと思う。
そう大人たちには、若さという可能性を減らしながら、積み重ねてきた経験がある。
成功と失敗。後悔と反省。
「もし今の記憶をそのままに、学生時代に戻ることができれば、もっともっとうまく過ごせるのに」
そう思わない人はいないのではないか。
繰り返す。
キミたちには可能性がある。しかし、経験がない。
一方で、我々大人には経験がある。しかし、可能性がない。
若さはもらえないが、経験は与えられる。だからこそ伝えたい。
どうかうまくいってもらいたい。
自分よりも幸せになって欲しい。
そう思わない親は、少なくともキミたちにはいない。