「部活が終わったら頑張る」という言葉。

毎年のように聞きすぎて、もはや「次から本気出す」的な、少し笑ってしまうようなフレーズです。

塾を始めた頃は、その言葉を信じ、期待もしたものですが、その言葉を発したほとんどの生徒が、部活が終わった後も変わらないまま、日々時間だけが過ぎていく・・・

確かに、部活が終わったら頑張るというのは、トリガーとしてはいいと思います。

何分になったら始める!のような、スイッチを入れる引き金としてはとてもいい。

でもですね。部活の時間をそのまま勉強の時間に置き換える、なんてことはキミたちが思っているほど簡単なことではありませんよ。

なぜなら部活は、何時になったら行かなければならず、また何時まで終わらない、という拘束された時間だからです。

一方、学習は始めるのも終わるのも自分で決めることができますよね。

 
そもそも同じ類のものではないのです。

部活が終わったことにより空いた時間、それが心の余裕となり、今までやっていた行動、たとえば携帯をいじるとか、ゲームをやるとか、テレビを見るとか、そういったものの時間が少しずつ増えていく。結果、勉強時間はさほど増えない。

人間は、与えられた時間の枠いっぱいを使おうと、無意識に行動してしまうといいます。むしろ、それが本能なのです。


そこでアドバイス。
 
その本能を頭で理解すること。
 
実際に、部活が終われば時間はできるわけですから、無意識に使ってしまわないように意識すればいいのです。
 
たとえば、じゃんけん。
 
最も多いのはグーで(35.0%)、次はパーで3849回(33.3%)、最も少ないのはチョキで、3664回(31.7%)だそうです。
 
ちなみに、「最初はグー」という掛け声から始めた場合はグーはほとんど出してこないとのこと。
 
これが無意識な行動なわけですが、これを知って覚えて理解しておけば、この本能どおりにしませんよね?
 
ま、一番ラクなのは部活と同じ時間帯を、たとえば塾に来る、図書館に行くなど、自ら拘束することですけど。