日本大百科全書によると、

テロリズムとは、ある政治的目的を達成するために、暗殺、殺害、破壊、監禁や拉致(らち)による自由束縛など過酷な手段で、敵対する当事者、さらには無関係な一般市民や建造物などを攻撃し、攻撃の物理的な成果よりもそこで生ずる心理的威圧や恐怖心を通して、譲歩や抑圧などを図るものである。

とするなら、アメリカとイギリスを中心とする反イスラム国連合が行っている『それ』と何が違うのだろうか。

イスラム国からすれば、アメリカやイギリスの空爆により、街は破壊され、罪もない無関係な女性や子どもが多く死傷させられているのだということを切り取って考えてはならない。

情報は都合のいいごく一部分だけを切り取って論じることで、容易に世論を扇動することができる。

正義は一つとは限らない。

世の中はそんな単純にできていないのだ。

立ち位置によって、見えるものは変わるのだから、正義もまた立ち位置によって変わりえる。

何が正しいか、正義が一つではないとしたら、伝え聞く情報をそのまま鵜呑みにせず、対極にある立ち位置の意見に耳を傾けてから、自らの知によって判断することが、自律した教養ある人間であろう。

そういう意味で、個人的にはフランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド社に教養は感じられない。

国家レベルのマクロであっても、学校のクラスや職場のようなミクロであっても、同じことだと思う。