茂木健一郎氏が先日テレビでこのようなことをおっしゃっていました。

 

「緊張と集中は似ているようでまったく違う。日本人はこの二つを混同してしまっている」

 

では、緊張はどれだけ自分の能力を落とすのだろうか。

この件について、こんな記事がありました。

 

なぜ菊池雄星の球威は落ちたのか?速球派の新人投手に待ち受ける罠。Number Web 121()

 

国内最高の評価を受け、実力も実績も申し分のない選手たちでも、ちょっとした心の持ち様でこれほどまでに変わってしまうのか、と驚かされます。

 

記事からいくつか抜粋してみます。

 

確かに、アマチュア時代は軽く出ていた150キロ近い速球が、プロに入った途端、130キロ終盤ぐらいに落ち着いてしまうという投手をよく見かける。

 

最近では、西武の菊池雄星がそうだった。昨年あたりからようやく球速が戻ってきたが、最初の12年は、高校時代の150キロ台のストレートはすっかり影を潜めてしまった。

 

日本人として初めて160キロの壁を破った元ヤンキースの前田勝宏が、こんな「意外」な話をしていたことがある。

 

「西武時代は、二軍ではストライクが入るんだけど、一軍に上がるとストライクが入らなくなった。球速も140キロも出ないこともあった。自分の中では、こういう体勢で投げにいって、ここで壁をつくって、ここで離すというイメージがあるんです。でも、一軍だと、その形ができる前に投げてしまう」

   

「一軍で活躍できなかった理由は、今になるとわかる。怖さですよ。打たれるんじゃないかという怖さがあるから、いつものフォームで投げられなくなってしまうんです」

 

DeNAの後藤武敏も、かつてこう語っていたものだ。

 

「周りの人から、『ファームにいるときとぜんぜんフォームが違うぞ』って、いつも言われてましたね」

 

後藤は'03年、法政大学から自由獲得枠で西武へ入団。それからしばらくは、二軍では、いつも結果を残した。だが一軍に上がると別人のように萎縮してしまった。

 

「一軍で打てなかったらどうしよう……という気持ちが入ってくるだけで変わってきちゃう。受け身になってしまって、いつもだったら初球からいけるのに待ってみたり。仕草とかもぜんぜん違うみたいです。焦ってるように見えるってよく言われた。ファームだと自信があるから、余裕を持って打席に立てる。同じよう な気持ちで一軍でもできればいいんですけど……」

 

2人のフォームを狂わせたもの。それは、自分の中に芽生えた恐怖心だった。つまり、相手によって変わる前に、自分で自分を変えてしまったのだ。

これはすべてのルーキーに共通することだが、彼らにとって何より大事なことは、まずは、今持っている自分の力をそのままプロの世界でぶつけることだ。変えるのであれば、その結果を受けてからで十分である。



生徒を指導していて毎年のように直面するこの問題。
緊張しないためにどうアドバイスすべきか、情けないことに、その答えをいまだ見出せないでいます。

ただ、それでも一つだけ言えることがあるとすれば・・・
本人の中で、自分と、そして自分を取り巻く状況とを、どれだけ俯瞰的に視られるか、

それが大切なのだと思います。