『人から伝わってきた情報を、いい意味で疑うこと。』


『ひとつの意見に対して、視点を変えて逆の角度からも考えてみること。』



この二つのことを、昨日の授業では生徒たちに伝えました。


1つの中学校が修学旅行のため、生徒の数が3分の1しかいませんでしたので、英語ではなく時事問題を取り上げての授業。




たとえば、


「公務員や議員の人件費をもっと下げるべきなんじゃないか。その上での消費税引き上げなら致し方ない」


という、報道される中ではおそらく最も多い考え。



当然のように生徒もこう答えることが多かったです。

いやいや、さすが中3。よくニュースを見てくれていますねニコニコ



そこで、僕はあえてその逆の意見をぶつけてみました。


「逆に、公務員や議員の給与を倍増したらどうだろう?そうすれば、なりたい人が増えるから競争が激化。より有能な人が集まり、また、その待遇を守るためにもヘンなことはしなくなるかもしれないよ。」


「待遇を悪くすれば、能力あるものが集まらず、やる気も下がる。そうなった方がはるかに危険で、無駄もまた増えるかもしれないよ。」



そこから、天下り問題や社会保障改革、選挙や政治、そして経済と税など連鎖的に繋げながらの授業。


ちょっと難しかったかな、とも思いましたが、授業後、二人の女の子に「すごく面白かったです!」と笑顔で言ってもらえたので安心。よかった。





最後に、授業では時間の関係で言えなかったことをここに。


橋下市長と毎日放送女性記者とのやり取りの件。



報道のものでは時間の関係上、結果の部分だけが流され、そこに至った経緯の部分までは流されていません。


また、毎日放送の記者が幾度も訴えかけていた「口元チェックについて、44人の校長のうち、やりすぎだと思う26、どちらとも言えない12、無回答3、当然だと思う3だったことについてどう思いますか!世論は反対の意見が多いんですよ」という趣旨の言葉。


ここだけ聞くと、確かにやりすぎだと思うが多いように聞こえますね。


でも、よくよく考えてみると大阪府内の校長44人って・・・ちょっと少なすぎじゃないですか?


そう思って調べてみると、回答率は26%だそうです。



ということは、これを円グラフにしてみると、




http://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan274809.png
※同じことを考える人はいるもので、ちゃんと円グラフ化してくれている人がネットにいらっしゃいましたので無断借用。



こうすると、感じ方は大きく変わるのではないでしょうか。


また、同時に記者の思惑も感じますね。


意地悪く穿った見方をしたとすれば、都合のよくない意見は無回答とした可能性だって考えられます。