四月某日。
所沢でウィルの全職員を集めて宴会を行いました。
全職員を集めて勉強会は、毎月行っているのですが、宴会となると年に一度だけ。
その場で、僕の挨拶があったのですが・・・
これがあまりに長過ぎてしまったために、途中で待ちきれなくなったお店の方々が料理を運び入れに行ったり来たり。
というわけで、うまく話せませんでした
そこで、このブログは職員もかなり大勢見ているようですし、あの時の話をここに書き残しておこうと思います。
また、職員ではない方にとっても、代表である僕が何を大事にし、全職員に日々何を伝え、そして求めているのかがわかる情報ですから、きっと意味あることではないかなぁなんて思っています。
(以下、挨拶)
このように全職員およそ30名が一同に集まって食事をするなんて機会は、毎年、年度最初の今日一度しかありません。
ですから、乾杯の挨拶としては長過ぎるのですが、三つのことをこの場で話させてください。
まず一つ目、
君たちに限らず、年長者には年少者を育てる義務があるということです。
君たちは『先生』と呼ばれることに違和感を感じているかもしれない。
その名前の重さに、自分はそう呼ばれるに値しないのではないか、そう感じる人も多いのではないかな。自分も君たちくらいの頃はそうでした。
でもね、先生というものは、その漢字が表しているように、先に生まれた、それだけで十分な資格となるのです。
先に生まれた『先生』として、その義務をしっかり果たしてください。
では、育てるとは何か。一般的な塾のイメージが強いのか、この仕事をしているといつの間にか、この『育てる』という言葉を勘違いしてしまう人がいます。
育てるとは、決して、点数を上げることでもない、受からせることでもない、覚えさせることでもない。そんなのはすべて副産物。
この社会をより良くする、誰かに『いてくれてよかった。』と思ってもらえる、そんな気持ちの良い人をつくること。
育てることの目標はただそれ一点ですよ。
いいですか。とかく、この仕事をしていると薄れてしまいがちです。そんな人がいたら、今日のこの日の僕の話をして、思い出させてあげてくださいね。
二つ目、
我々三人にとっては、君たちもまた、教え子です。だから同じく、この社会をより良くする、誰かに『いてくれてよかった。』と思ってもらえる、そんな人に育てなければならないと強く思っています。
君たちは近い将来、社会に出るでしょう。社会に出て仕事をするわけです。では、仕事とは何ですか。お金を稼ぐ、給料を上げる、ノルマをこなす、そんなことを目標にしてはいけません。
先の例のように、気をつけておかないとつい薄れてしまいがちなことですが、仕事において目標とすべきは、この社会をより良くする、誰かに『いてくれてよかった。』と思ってもらえること、そう同じなんです。
そして、生徒たちにとって点数という成果があるように、それがお金だったりするのです。
『人のアドバイスを忠実に受け止め、真摯に対応する。』
『日々、自分を成長させようと務める。』
『誰かのために一生懸命になる。』
こういったことを大切に、しっかりやるべきことをやっていけば、点数もついてくるように、お金もまたついてきます。
お金だけを求め、大切にすべきことを疎かに、誰からも必要とされている感覚なく仕事をしてしまっては、仮にお金は得られても、やりがい、幸せは感じられないものです。
同じように、点数だけを求めて、ただ苦しく、耐えるというような勉強を強いてはいけませんよ。
最後になります三つ目、
そうやって、伝え、育てていった子どもたちが、いつかは大人になります。
若い頃に結ばれた繋がり、縁は君たちにとっても何よりの財産となるでしょう。
いつも言うことですが、ここにいる先生方の間でさえもすでに互いが影響を与え合って、成長し合っていますね。
これがさらに年齢を重ね、人数も増えて、世界に広がっていけばどれほどの力となるでしょう。
みんなが力を合わせて誰かのために仕事をし、そして互いの存在に感謝する、そんな社会が良い社会なんじゃないかなと、僕は思っています。
長くなってしまいましたね。さて、グラスを持ってもらっていいかな。
では、固い繋がりをさらに強く、そして新しく加わってくれた先生方へと繋げていきましょう!
学習塾ウィルというこの学び舎を通して、たくさんの人が幸せになりますように!カンパイ!
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