先日、昔からの友人と数年ぶりに再会。
昼間から築地で御寿司をつまみながら飲んだくれた(笑)。
彼は愛知で中学校の理科の先生をしている。
学校ネタはとても面白かったが、ここには書けないようなものばかりだったので割愛。
ただ、彼の話の中で一番興味深かったことを一つ。
彼は、学生時代に柔道をやっていた。
そんな彼、赴任1年目にして顧問に当てられたのは卓球。
もちろん、卓球はまったく知らない。
「卓球って、文化部<卓球<運動部ってイメージだったんだけど、うちの地域はすっごく卓球が盛んでさ。
いい指導者がクラブチームにいて、みんなすごいんだよ。彼らの卓球は、間違いなく運動部だね」 ←僕が言ったんじゃありません。
そんなことを言う彼、どうせわからないのだから、と潔く応援に徹したんだそうだ。
やることと言ったら、彼の大好きな「熱闘甲子園」の監督のフレーズを、カッコつけて無断借用したりするくらい(笑)、とにかく、ひたすら応援だけ。
が、応援だけしていたら・・・
なんと、就任1年目から全国大会へ出場。
全国準優勝の高校に五分の戦いを繰り広げ、試合後にその名門高校の監督に卓球理論について話しかけられ、本人、メチャクチャ焦ったとのこと。
そんな彼、卓球とは一見関係ないところでは、しっかりと指導している。
そこが彼の学校(←かなり荒れているのだそう)が、急に強くなった理由なのかもしれない。
人の話はちゃんと聞く。
失敗から謙虚に学ぶ。
といった、態度、礼節の部分。
体育会系の彼が最も伝えたかった、部活を通しての人格形成。
それが躍進を生んだんじゃないだろうか。
ちなみに、彼。
「せっかくだから、この勢いで卓球の名監督になろうや!」と囃し立てる僕に、「卓球の顧問はもういいや。恥ずかしくてしょうがない。だって、ハリボテじゃん。いつボロが出るか、いつも冷や汗ダラダラだもん(爆笑)。」そう言って、もう必死に首を振る。
彼の今期の目標は、なんとかバレない内に勇退し、他の部活へ移動すること。
目下のところ、パソコン部の顧問の座を狙い、ひそかに根回しを続けているそうだ。