今日は、中3選抜クラスの授業。
小学生から中学2年生まで、僕の授業を受けてこなかった生徒たちがいるという、かつてなかったケース、10期生。
かなり心配していたが、どうやら杞憂に終わりそうだ。
なぜなら、この10期生は過去の世代には無いすばらしき魅力があるから。
彼らは(特に選抜は)、とにかく仲間意識が高い。
助け合いの精神が培われている。
できない生徒がいたとしても、決して茶化したりしない。
あたたかく見守り、応援することができる。
競争心は少ないかもしれないが、とにかくあたたかいのだ。
7期生もかなり仲が良かったが、当たり前レベルにだが、男女の壁はあった。
8期生は負けん気の強い男ばかりだったからか、競争心が高かった。
9期生は個人主義だったが、才能と性格を併せ持った生徒が多かった。
それに比べると、10期生はのんびりタイプで心配していたのだが・・・。
10期生の魅力は「優しい」こと。
それもこの年齢には珍しいくらいに男女に壁が無い。
優しさなどは勉強に関係ない?
いやいや、僕もそう思ったのだけれどそれは間違っていた。
彼らのチームワーク、教え合い、助け合いの精神は、
個人の怠け心を打ち払う。
「自分のため」は「○○のため」に勝てない。
昔、ドラマ「ひとつ屋根の下」にも似たような内容のセリフがあったけれど、これは本当だと思う。
7期生、8期生、9期生の選抜メンバーならわかるだろう。
今日、10期生はあの「チーム戦」で、全チーム一発クリアを果たしたんだ。
これは過去に無かった、初めてのこと。
全員が、誰一人悪い点数を取ることなく、高得点。
実は彼ら、先週、過去のキミたちじゃあ、ありえないほど酷い成績を出した。
あまりに酷かったものだから、一喝して、過去のキミたちの話などをして、奮起を促したんだ。
そうしたら、全員が
「次週はしっかりと仕上げてきます。ダメなら坊主でも何でも言うことを聞きます」
と言う。
内心、半信半疑。
仮にほとんどがちゃんとやってきたとしても、全員がちゃんとやってきて、さらに合格するってのはさすがに難しい。
全員+完璧
これはそうそうできることじゃあない。そう思っていたんだ。
でもね、彼らは見事にやってきた。
それも、誰一人欠けることなく。
現時点の学力は過去のメンバーに劣ると思う。
でもね、彼らはやるかもしれない。
キミたちに負けない、すばらしいチームになるかもしれない。