美しきミッシェル・ヨーが、マルチバース世界を縦横無尽に駆け巡る、シッチャカメッチャカな映画。
全編に張り巡らされる比喩や暗喩や引用や(やや)尾籠なギャグに圧倒されるうちに、映画の世界に没入していく感覚を覚えた。ただ、その中に、ほんのすこーし、家族の愛の隠し味があり、それがこの映画をギリギリのところで、トンデモ映画から踏み止まらしている。
しかし、この映画がアカデミー作品賞筆頭候補とは!なんだかなと思わないではない。

唯一断言できるのは、「インディジョーンズ 魔宮の伝説」のショートラウンドが懐かしい、キー・ホイ・クワンが、アカデミー助演男優賞を取るということ!これは、間違いない。