だんだん春の陽気を感じられる日が多くなってきました。先日、両親と子どもを連れてカントリーパークで開催中の植木市に行ってきましたが、本当に気持ちのいい陽気でした。小さい頃から両親に連れられて通っているため、我が家ではすっかり春の風物詩となっています。植木市が始まると、いつ行こうかと何となくそわそわした感じです。
昔は毎年のように苗木を買っていました。栗・柿・みかん・キューイ、家へ帰ると早速庭や畑に植えていました。植えた後も、水をやったり剪定したりと、楽しい思い出です。もう一つ、毎年買っていたのが焼き芋です。サザエさんの影響なのか、子どもの時から焼き芋にある種のあこがれを持っていました。おばあちゃんが作る蒸かしイモでも、レンジでチンした芋でもなく、焼き芋。落ち葉を集めてたき火で何度もチャレンジした気がします。黒焦げになったり、硬かったりと、失敗ばかりでしたが。
今年は、会場をほとんど見ることはありませんでした。一番手前の出店にあるおもちゃコーナーでストップ。あとは、広場で思いっきり遊んで終わってしまいました。初めての凧揚げに夢中になる息子、「かわいいでしょ」と繰り返しながらお散歩する娘。それを見てうれしそうな母（おばあちゃん）。十分楽しいひと時でした。しかも、家に戻って父から渡された袋の中には、しっかり「焼き芋」が入っていました。
その焼き芋にそれほど興奮しない息子を見て、焼き芋の経験がないからなのかなと、ふと思いました。子どもは経験の中から学び、成長していきます。大袈裟に言えば、価値観や人生観も経験から育まれます。来年は年中になる息子、そろそろ習い事のことも考えなきゃいけないのかな、いろいろ経験させてあげなきゃなと思った1日でした。まずは、春ですからいっしょに花を植えてみようと思います。
さて、受験も大詰めです。国公立大学の2次試験、熊本高専の一般入試、公立高校の後期選抜を残すのみとなりました。続々と合格の嬉しい報告が入っています。これまでの子どもたちの努力が報われて、ホッとしています。第一志望の受験を残している生徒もたくさんいますので、最後の最後までしっかり指導してまいります。
高校受験が終わった生徒は、次のステップへ向けた準備を始めています。大学受験、就職のための資格取得について調べ始めています。子どもたちに常に伝えていることですが、中学受験や高校受験は、長い人生の中での通過点でしかありません。人生の中にいくつもある一つの関門、選択を迫られる分かれ道の一つです。その都度、自分自身でしっかり考えて決断し行動することはもちろん大事ですが、選択した道の中でどのように行動していくかはさらに大事です。将来の目標へ向かって、理想の自分に向かって、幸せな人生に向かってどのように行動していくか。山頂へ向かう登山道はいくつもあります。子どもたちが夢の実現へ向かうルートもいくつもあります。楽しいだけの道ではないかもしれませんが、諦めなかったものだけが夢や目標に到達することが出来ます。
「成功者は諦めない」、夢に向かって新たな一歩を踏み出そう。