桜と入れ替わるように、通勤途中の道に1mぐらいの黄色い花が

このときを待っていましたとばかりに咲き乱れている。

小ぶりな花や葉っぱが、適度な密度で寄ったり離れたりしながら
咲き誇っている景色は、道行く人を少しだけハッピーな気分にさせる。


 

植物はあまり詳しくないけれど、
私は勝手に、この黄色い花はエニシダだと思っていた。

たぶん、これを読まれている大半の方はご存じないと思うけど
30年以上前に、太刀掛秀子さんという漫画家が描いた
「ほろほろ花の散る中で」という漫画があって、
ヒロインの少女が、腕いっぱいのエニシダを抱えているシーンが
とても印象的で、私の中では、黄色い低木の花=エニシダなのである。

でもね、写真に撮ってじっくりみてみると、なんだか違う。
エニシダはマメ科なんだけど、どうも、この植物からは
マメ科の空気が伝わってこないの。

エニシダの写真を調べてみると、やはり違う。
どうやら、エニシダだと思っていたこの黄色い花は
ヤマブキだったみたい。
(詳しい方からみたら、もの知らずにもほどがあるってな話ですねぇ)



こうして寄ってみると、エニシダとはまた違った
かわいらしさがあるというか。

そういえば、松尾芭蕉も

「ほろほろと 山吹散るか 滝の音」


って歌を詠んでいるけれど、山吹はほろほろと散るんだなぁ

太刀掛さんも、エニシダをほろほろ花と表現していたけど
黄色いくて、丸みをおびた花びらって
こぼれ落ちるように、ほろほろと散る
という表現が、とてもおさまりがいい感じがして
私のココロも、なんとなくほろほろとしてしまうのです。




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