この内容が 福祉・ボランティアのジャンルに入っていることは、大変申し訳ない。

隊長は、よく泊まりにこいと誘った。別に1人で来いというのではない。何人か一緒だ。

隊長は独身で、官舎もしくは社宅みたいなところに住んでいた。3DKのボロい長屋風の建物だ。
荷物などほとんど無いようなところだ。風呂は子供らで入った。寝るときは2階の部屋で全裸で雑魚寝だ。隊長も一緒である。隊長はというと、青いブリーフ1枚で寝ていた。
今と違い純真な子供ばかりだから、変だとは思ったが、そういう風習なのだと思った。
いたずらして隊長のパンツを脱がそうとしたときは、必死で押さえていた。どうも、自分のを見せるのは、イヤみたいだった。

また夜中に突然、「いくぞ」と言われ車に乗って山の中に入っていったこともある。キャンプ場のような開けた広場に行って、全裸ずもうの始まりだ。なぜ全裸なのか判らないが、命令は絶対だ。

みんなまだ、毛は生えていなかった。中学生では、うっすらと生えているものもいた。

以上の行為は、変だ。でも誓って言うが、隊長から身体を触られたり、性的なことを強要されたりすることは全然無かった。
じゃあいったい何が好きで子供を裸にするんだ?やはり訓練の一環なのか?いやそんなはずは??

断っておくが、過去の話だ。時効だから、追求しないでほしい。
更に言うと、ボーイスカウトが皆そんなことをしているわけではない。
ある団の話である。あともちろん、今の私がそのような趣味があるわけではマッタクない。

「駅伝競走」と呼ばれるゲームをした。たぶん隊長の発案だ。
キャンプ場でしたこともあるし、通常の集会で、小学校の体育館でしたこともある。

全員一列に並ぶ、「よーいドン」で身に着けているものを一列に並べ、一番長くしたものが、優勝だ。靴紐をほどいて、伸ばすものもいる。最後のパンツをつなげたら終了。そこには、十数人の全裸の小学生がいる。
ショタコンのおネエさんがみたら垂涎ものだ。
勝ったからといって、何かあるわけではない。これも訓練のひとつだ。疑問をはさむ余地はない。
「全員、元の位置にもどれー」全裸のまま、最初の位置に戻る。
「次は服を着用する競争だ。その位置から順に着ていくこと!」
おわかりだろうか、スタート地点から服を着ていくと、上着、ズボン・・・最後にパンツをはいて完成だ。奇妙な子供たちの完成だ。
慣れてきた子は、パンツから並べていく子もいたが、そういう時は裏をかかれて、「ゴールの位置から服を着ろー」などと言われたりした。

今から考えれば、ホント理不尽というか、犯罪じゃネエのかこれは??という気がする。でも誰も親には話さなかったよ、ていうか話せないよね。
衝撃的なことの中でも、メインを書いてしまおう。

ニワトリだ。年に1度、ニワトリを調理するキャンプがある。
隊長が、近くの農林高校から、ニワトリを買ってくる。
「飼うから」とか言って買ってきた、などと言っていた。

1班に1羽ずつのニワトリだ。もちろんニワトリを近くで見るのも、さわるのも初めてだ。各班に斧が支給される。
班長が首を切る役、班次長以下は、押さえる係りだ。 田舎の人がニワトリを調理するときはシメる(首をひねる)らしいが、ここでは切り落とすのだ。とはいえ、そんなに斧のキレは、よくない。もちろん、班長も班次長も腰が引けている。

「クェー、ク、ケケケッケー」騒ぐニワトリ。班員たちも、ニワトリを押さえつけながら、顔を背けたり、目に涙をいっぱい浮かべている。
正直イヤだが、みんな隊長には逆らえない。何度も手斧を振り下ろす。力が入らずなかなか切れない。
「クケー、バサササッ」暴れた隙に手が緩みニワトリが逃げ出す。
首が半分落ちかけのニワトリは、10mほど走って倒れた。

「何をしてるっ!しっかり押さえつけとれ!」様子を見ていた隊長の叱責。「ほら、処理を急げー」
こと絶えたニワトリを取りに行き、首をきちんと切り落とす。
すぐにさかさまにして血ヌキをする。もうみんな混乱の渦だ。
隊長の怒鳴り声だけが、皆の行動を正常に戻していると言っていいだろう。
「鍋に入れろ!」ぐらぐら煮立った鍋に、ニワトリの身体を入れる。30秒か1分ほどで引き上げ、今度はみなで、ハネをむしる。むしる下から、肌色の肉と、むしられたあとがブツブツと出てくる。なるほどトリハダだ。感心するが、自分の身体もなんだかトリハダ状態だ。きれいにキレイに全部むしりとる。そうケツの毛までむしりとる、ということか。また日本語表現に納得する。

そのあとは、調理だ。「内臓を傷つけるなよ。切ると臭くなるからな」何も予習してきているわけではない。はじめて切っているのだ。食道だ、胃だ、砂肝だ、心臓だと言われても何がなんだかわからない。ともかく、ぷよぷよのヌルヌルの部分と肉は、全部分けた。黄色い脂肪もいっぱいついている。焼き鳥屋じゃないから、内臓は使わない。手羽、もも、ガラなど言われるままに切り分けていく。鶏がらはスープを取るそうだ。しかし、煮ても煮てもすごい量の油ばっかりだったように記憶している。手羽やモモはフライパンで焼いた。

「おまえら知らんかっただけで、生き物の命をもらって、生きているんだぞ」いや、もうわかりすぎるくらいわかった。
隊長に怒られ、うぇうぇ言いながら食べてるやつもいた。キャンプから帰って鶏肉がダメになったやつもいたと聞く。

ニワトリの首や、ガラは今もキャンプ場の地中深くに埋まっているはず・・・(もう土に還っているよね)

記憶は途切れているが、確か2回このキャンプに参加した。

あの隊長で、あの頃だったから出来たんだろうな。
「命は尊い」身に染みたよ。