人生長けりゃいろいろなものを食べてきたさ。
その中でも、一番美味かったものを紹介したい。
長野県松本市南松本駅近くの「とんかつ めぐろ」だ。
学生時代、度々は行けなかったが、本当に美味いトンカツ屋だった。
今にいたるまで、美味いものと聞かれれば、はるか昔のこの店のことを思い出すのだった。

そして数年前、妻を連れ何時間もかけてまた行ってみた。

店は、まだそこにあった。少し広くなっていた。
私は普段はあまり油ものを好まない。フライや唐揚げなどは好きじゃない。しかしこの店は、別格だ。

十何年ぶりで入った店では、オヤジさんは、じっとうしろから職人(息子かもしれない)の手もとを見ていた。そして、テーブルや客の動きもじっと見ている。ものすごい緊張感がある。

ここのトンカツは、ロールしている。肉を巻くのだ。そのままだと中心に火が通らないので、金串をさして揚げる。温度が違うのか油が違うのか異なるフライヤーを使い、ぎりぎりのタイミングを見極めて揚げられる。肉汁がギュッとつまったトンカツが出来上がるのだ。

カラシも吟味されマッチしているし、キャベツもことさら美味い。
そして、ご飯のおかわりやキャベツの追加なども、じっと見ているんじゃないかと思うくらい、絶妙のタイミングでしてくれる。

店の清潔感だってバッチリだ。お金をかけてきれいな店はあるが、何年も商売を続けていて、これほどの行き届いたキレイさには感動すら覚える。

また行きたい、是非行きたい店、私にとって不動のNo.1なのであります。
大学(県外の某都市)のとき、電話学習塾の先生というアルバイトをした。

時給750円で、中学生の生徒からかかってくる電話で、問題を解説したり答え合わせしたりする。週2回3時間ずつだ。
その間に、食事代として650円別にもらえた。ありがたいバイトだった。

そのうち、問題集も作れと言われた、誰もチェックしなかったので適当に作った。数学の問題集は、いい問題が出来たと思う。英語は自信がなかったが適当だ。「幸せそうな人に不幸の手紙を書いた。(英文)」などとふざけた問題も作ってみた。

月に1回、出張講師もした。公民館などで、電話教室の子供を集めて、直接指導する。時給は1500円だった。
車も貸してもらえたので、ペーパードライバーだった私には、よい運転練習になった。電柱のワイヤーにこすったり、サイドブレーキ引きっぱなしで何十キロも走って焦げ臭くなったり、シフトレバーの操作に集中して赤信号に突っ込むなど、ずいぶんと練習させてもらった。

あとでその車、任意保険に入っていなかったと知り、恐ろしくなった。

そう、いろいろと知るにつれ、怖くなるのであった。

実は、表向き電話学習塾の名を掲げていたが、行政とのコネクションをとり持つ組織だったのだ。ときどき事務所に、ベンツなどで乗り付けてくる人たちがあり、お茶出しなどを手伝った。聞こえてくる話は、ファッションホテルを建設したいが、許認可が難しいので、普通の旅館として申請したいなどという話だった。そこの社長は、そういうコネクションがある人のようだった。
バイトの先輩は、むかしヤクザが乗り込んできたこともあったよ。と教えてくれた。
「おどしだよね、きっと・・」
なんだか、ヤバイところのような気がしてきた。
そんな折、出張塾講師に行く途中、犬を助手席に乗せたおばさんが、ノンストップで信号待ちの列に突っ込んできた。(もちろん犬を見ていたそうだ。)
むち打ちで1ヶ月入院した。そして、これ幸いにバイトはやめさせてもらった。あーよかった。


募金活動は、信じない。信じられない。
去年流行った、白い腕輪あれだって募金じゃなかったそうだ。
無許可の募金活動や、募金モドキ、たとえ正式な募金団体でも、必要経費は、募金の中から使っていいそうだ。そしてどれだけ使っているかよくわからない団体もあるという。

ボーイスカウトのとき、緑の羽根募金の活動をやった。街頭に立ち、募金を募った。

あとで募金額を数えながら、隊長が言った。「羽根は1本7円で買ってきた・・・・」え?1本につき7円が緑化運動の募金になっているの?じゃあ残額は?だめだ、子供の頭でこれ以上は考えられない。

この件はこれでおしまい。もうこの団も消滅して何十年にもなるし、会話も確かかどうかもあやふやだ。今の人たちとは、関係ない。
ただ、それからは、はっきりしない街頭募金には、金を出さないようになった。
でも緑の羽根なら募金しますよ。だいじょうぶ、どっち転んだって、社会に役立つんだから。