人生長けりゃいろいろなものを食べてきたさ。
その中でも、一番美味かったものを紹介したい。
長野県松本市南松本駅近くの「とんかつ めぐろ」だ。
学生時代、度々は行けなかったが、本当に美味いトンカツ屋だった。
今にいたるまで、美味いものと聞かれれば、はるか昔のこの店のことを思い出すのだった。

そして数年前、妻を連れ何時間もかけてまた行ってみた。

店は、まだそこにあった。少し広くなっていた。
私は普段はあまり油ものを好まない。フライや唐揚げなどは好きじゃない。しかしこの店は、別格だ。

十何年ぶりで入った店では、オヤジさんは、じっとうしろから職人(息子かもしれない)の手もとを見ていた。そして、テーブルや客の動きもじっと見ている。ものすごい緊張感がある。

ここのトンカツは、ロールしている。肉を巻くのだ。そのままだと中心に火が通らないので、金串をさして揚げる。温度が違うのか油が違うのか異なるフライヤーを使い、ぎりぎりのタイミングを見極めて揚げられる。肉汁がギュッとつまったトンカツが出来上がるのだ。

カラシも吟味されマッチしているし、キャベツもことさら美味い。
そして、ご飯のおかわりやキャベツの追加なども、じっと見ているんじゃないかと思うくらい、絶妙のタイミングでしてくれる。

店の清潔感だってバッチリだ。お金をかけてきれいな店はあるが、何年も商売を続けていて、これほどの行き届いたキレイさには感動すら覚える。

また行きたい、是非行きたい店、私にとって不動のNo.1なのであります。