眼鏡と毒母
毒母とは自分の母のことである。
老母であるが、決して穏やかな人間ではない。
常に自分の事しか考えていないと理解すると、母の行動はすべてツジツマが合う。
母とメガネ。
もう20年も前から、私を苦しめていた「物」である。
(物=メガネ)
安いメガネが欲しいというので、お手頃価格のチェーン店に行こうとすると、
あんな変なところでは作れないと猛然と反対し、高級メガネ店でないと怒り始める。
プチプチ高級メガネ店到着。
メガネ屋に着いてみると、母のバックから出てくるわ出てくるわ、
何十年も捨てていない、大量の昔のメガネ。
フィンガーファイブのトンボメガネみたいなものまで出てくる。
まずは、店員さんに、その古いメガネの自慢を始める。
いつもの事なんだけど、
私は、恥ずかしくて他人のふりをしたくなる。
そして、お決まりの検眼。
これがヤバイんだ。
検眼する人は男性が多い。
母は「男」が大好きである。
(いつか、「母と男とソフトクリーム」の話をさせてください。
もうポッカ~ンです)
だから、検眼員さんから、「どちらの色が良く見えますか?
右か左か?」などと聞かれても、デレデレ適当に、にやけて答える。
80ババアが気持ち悪いんだな。これが。
当然、正しい検眼は出来ない!!!!。
母の背中から「男好きのオーラ」が出ていて身の毛もよだつ有り様だ。
そして、フレーム。
来店前は、古いフレームを使うとおふれを出しておきながら、
けっこう高いフレームを選ぶ。
もちろん、お金を出すのは全部私である。
貧乏なんだからやめて欲しいのに、
メガネのレンズも、高い歪みのないものを欲しがる。
最後は、私の懐と相談になっちゃうんだよね。
で、
1週間後、出来上がったメガネを受け取りに行く。
店舗で合わせてみる。
母「いいわよ。ありがとう。良く見えるわん」
数日後、メガネを掛けない母に聞いてみる。
「メガネ掛けないの?」
母「あんなの、見えやしない!」「ダメだあんなの!!!」
私「あー、またか」
新品のまま放置されるメガネ。
歴代の放置されたメガネさんたち、可哀そうに。。。
どれだけメガネに苦しん出来たことだろう。
我がままで男好きのババアは嫌いだ。