#6 手の中に残った手紙2。
この街には珍しい雪の降るクリスマス。
もしかしたら、これも誰かが願った奇跡なんだろうか。
そう言えば、誰かが言ってたなー。
-どんな奇跡も、起こってしまえばそれは奇跡じゃない。
現実なんだと。
「ってことは、あのちびもサンタってことでいいのか」。
自分でも思ってみなかった渇いた声がふいに口をついた。
。
もう、降参だ。
ここは諦めて信じるしかない。
それも変な言い回しかもしれないが。
ーはは。
なんだか可笑しくて、唇の端がつりあがって思わず笑みが零れる。
どれだけ疑おうとしても、握り締めた左手に"消えたちびが"残していった証拠があるのだから。
ゆっくりと手を開いて、紛れもないー。
コータからの手紙を小刻みに震えるてをなんとか押しとどめて視界に持ってくる。
コータの字がそこには確かにあった。
コータの想いがそこから確かに溢れ出す。