ゾウの背中に乗って

俺の居場所なんてねぇつーの


ツレが物件を探しまくっている。
けれども、探しても探しても自分の店にたどり着かない。
最近では探すという行為自体に飽きたらしい。

なにかプライベートでもくじけている様子。
気のせい気のせい、いつもの勘違い気の迷いだって。
と、励ますもやはりすぐには復活してこない。

あるよあるよそれ。

心が弱っていると目に飛びこむ現実は容赦がない。
考えれば考えるほど世間が狂気じみて見えたりもする。
人の言葉のどこかに毒が潜んでいないかと警戒する。

町を歩いても目に映る物体が記号くらいにしか見えない。
状況突破なんて考えはもちろん浮かば ない。
まるで食物連鎖の攻防だ。 決まって自分は底辺にいる。

なんか、「おおー!」 とかって大声をあげるようなことでもあったら気分も変わるのに。

けど、いつかは復活するでしょう。
人はアップ・スーンを繰して大人になる。
そうプログラミングされている生き物なのだ。

神様ってほんと天才肌のドエスな脚本家だ。

バイクをバックで車庫に入れていて、サイドスタンドでくるぶしをいやというほど打ちつけた。
たまらず暗くなった庭をかけまわる。口をぱくぱくしながら。
空には弧を描いた三日月。
ぼくはしゃがみ込み、足をふーふーした。


これも、彼の脚本どおりなの だろう か?

ゾウの背中に乗って
クーラーに氷詰めてディックでテーブル買ってこよ

最近休みがとれないのは気のせいだろうか
今日で11日連続出勤。お休みまであと6日。
エアコンの効いた部屋で昼からだらしなくビールをやって旨いものでも食っていたい。

そこに波とハンモックと本があればサイコーね。

巨匠から電話で従兄の白血病がいよいよヤバいらしい。
巨匠と従兄は意識不明のオジキの入院費をもう3年もの間支え合っている。
そう、ヤツはピンチだ。
今夜も巨匠は 何かにとりつかれたように夜の街を走り続ける。

けれども、友達がどんなに苦しんでいてもぼくは安全地帯で身を潜めて話を聞いているだけ。

飲み屋を始めた友達は任せていた女に売り上げを抜かれていた。
酒屋の支払い状況からするとその額は延べ500万は下らないという。
彼は昼間運送屋で働き、店を軌道に乗せることだけを考えていた。

そして、店をたたむと借金だけが残ってしまった。
「また一からやり直し。またやるけんね」 
と、彼は眉間ににシワを寄せてビールを飲んでいた。

またぼくは、ただかぶりをふり話を聞いているだけ。


「この首と背中どうなっとん?」
おっちょはぼくをマッサージしながら呆れる。

ぼく 「・・・なにか不都合でも?」
おっ 「あのねえ、ガチガチよ」
ぼく 「えっ」

おっちょはまるでぼくの保護者のようでもある。
すでに、奥さんっぽい空気さえかもし出している。
この人も、長い間いろんなものと戦ってきた 女なの だった。

「あら、主人から電話」
ケータイを耳に当て外に出ていくおっちょ。
そのペンギンのような後ろ姿は、電気仕掛けのように身が軽い。

「おいおい、そっちじゃないってば、ねえねえ、おっちょー」
ぼくは、ついついこころの中でつぶやいてしまうの だった。

ゾウの背中に乗って
なにがなんでもぼくたちが立件しますから

厚生労働省、村木元局長の無罪判決が出た。
検察による作られた供述調書。
しかもその供述調書は裏付捜査さえできてない粗雑なものだった。

つまり自分たちの都合のいい調書を作成してあとから証人を無理やりでっちあげる。
もはやこれは捜査ではなく大阪地検特捜部のアングラーなお芝居だ

今から3年前、まだ記憶にも新しい「高地の白バイ事故」
あれもヒドイ冤罪事件だった。

片岡さんが運転する右折待ちのスクールバスに直進してきた白バイが突っ込んできた。
白バイの巡査は死亡。
「右折待ちのバスが動いたので事故が起きた」
その後方から走っていた一台の同僚白バイ巡査が証言する。

一方、スクールバスに乗っていた生徒たち全員が、「バスは停まっていたのにいきなり白バイが突っ込んできて驚いた」
と、口をそろえて証言。
その後ろに停まっていた乗用車のハンドルを握る引率の先生も、「目の前の片岡さんのバスは完全に停車していた」
と、法廷で証言するも大阪高裁は、
「素人たちの目撃証言よりも、日頃から交通指導の職務に従事している専門家の目視が信用できる」 
との、とんでも判決を下した。

運転手の片岡さんは去年刑期を終え出所した。

特集したスパモニの鳥越さんは顔が引きつっている。
やくみつるや東ちづるたち全員が声も出ない。
ぼくは、あのときの打ちのめされた片岡さんの目を忘れられない。

警察や検察の目的、意味不明のファブリケーション。
法を適用する司法の国家作用が冤罪を後押しする。
これは、立件する側の組織ぐるみの犯罪といえないだろうか。

大阪地検を告訴しろ!
もしも、
村木さんが厚労省の高級官僚ではなく、片岡さんのような一般人だったら  きっと有罪だ。

みんな息を潜めろ! グズグズしてたらブタバコに放り込まれるぞ!
ほんと、これマジっすよー

ゾウの背中に乗って
     オー!ファーザー読了

作品的にはかなり無理のある設定で、ちょっと引きながら読んでいた。
父親4人はさすがの伊坂メタファーを総動員しまくるもキビシイ。
しかも、例によって全員のキャラがかぶっているものだから会話に凹凸がない。

いつも家にいる4人の父親と、仕事人でめったに家に帰らない魅力的な母親。
主役で息子の由紀夫の心中は・・・ と、考えると やはり キモイ。
伊坂さん自分で描きながらこんがらがったんだろうなあ。。。などと同情したりもした。

この本、図書館に予約を入れて2カ月以上かかったんよねえ。
うるっとはくるも それほど感慨がわいてこなかった作品。
最近、読む本がないので再読フェスタ静かに進行中。

重力ピエロも読みたいけど、野沢尚の本も読んでみたい。
「深紅」 を読んだときの衝撃は今でも覚えている。
奇才なアーティストは短命だ。

今回は久々の新刊。手には真新しい質感。


ユーのお勧めも読んでおこう。

映画も観に行きたい。

明日も休みがとれそうにない。

あ~あ~