出産費用の話。
出産費を分割で納付している患者さんがおり、毎月、約束の日に訪問してお金を預かってきている。
今は、子育て支援として補助金を支給する制度を設けている自治体は多いが、この患者さんの場合、まだ、そういう制度が充実していなかった頃なのだろう。
ご主人は会社員として働いており、家族を養う収入は十分あるようだ。ところが、病院の診療費は患者さん自身が、自分のパート収入の中で少しづづ納付しているのだ。ある患者さんと面談したところでは、ご主人が医療費に関しては全く無関心で困っていると話してくれた。
このことで私が疑問に感じたのは、患者さんとご主人の間にできた子どもさんであり、その出産費用であるにもかかわらず、ご主人が協力しようとしないことだ。
同じケースはほかの患者さんにもある。
私は、恥ずかしながら独身なので、家族を養う苦労は想像つかないのだが、ご主人は「金」を通して、患者さんである奥さんを「拘束」しているのではとふと思った。
「俺がお前や子どものために稼いでるんだ。俺がいなくては生活できないだろ?」
なんて。