タイムトラベラーのことと、私事。① | 高橋咲―わたしがさかなだ。

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泳ぎます。踊ります。芝居します。旅します。人呼んで魚のブログです。

ミュージカル「タイムトラベラー」、終幕致しました。

たくさんの方のご来場、誠にありがとうございました。


素敵な出会いと、いつもご一緒してくださるメンバーに感謝。




今回の舞台、個人的には、「女性」というものに向き合った時間でした。

誰かの彼女であり、妻であり、母であり、祖母であり。




これは、お芝居とはすこし離れた話になりますが、わたしは自分が男性と明らかに違う点は、重い物が持てないということくらいだと思っています。

だからというか、あんまり女性であると意識はしてない。

それが自然で、それを崩すことに違和感があって、違和感を殺してまで受け入れる程、常識や倫理というものに興味が湧かなかったんだと思う、子供の頃から。

好きな服をきたらパンツルックで、好きな奴と親友になったら男性で、たまたま気が合った人とルームシェアしたらそれが男性であったとしても、それがわたしで、性別なんてものよりよっぽど大事なアイデンティティだと思っている。




そんなわたしが、役者を始めた。

8年前。

お芝居なんて、ほぼ見たこともなかった。役者という職業についても知らなかった。

ただなんとなく、レッスンを受けに行ったら、そこが劇団という場所だった。

興味と感情に正直に過ごしていたら、役者になってた。




あれから8年。

お芝居が好きになり、出会った人が好きになり、本当に楽しい8年だった。




今また、自分の心に正直になったら、動き出したいって、心が言いました。




なんとなく、でも確信的に、きっと最後の舞台になると感じながら臨んだ、「タイムトラベラー」。

頂いた役は、クレア、セルマ、ガビー。

どれも、恋人や家族を愛する女性たち。




役者になって、役を頂き始めた頃、もらう役と言えば少年役だった。

見た目、声質、年齢、性質、いろんな要素でキャスティングされるでしょうけれど、ある時ふと、子供を演じているのが気持ち悪い気がした時があった。

演じるということの何たるか、まだまだチリ程も理解していない者だから、払拭する術はきっとあるだろうし、及ばないのはわたしの技術だけなのだけど、一度、そう思ってしまった。




不思議なことに、その後から、子供役がこなくなった。

なんとなく、1人で行動する役が多くなった。

大変ありがたいことに、作演出のハマナカ先生が当て書いて下さったいくつかの役があるのですが、ほとんどどれも単独行動な役で、歌う歌も、あまり物語の本筋には食い込まない、俯瞰的な歌が多かった。




卓越した役者さんにはないのでしょうけれど、居心地の良い役とそうではない役というのはどうしてもあって、その居心地の良さというのはなんとなく、自分の感情に気づける指針だったりします。

もしかしたらわたしは、役に向き合う時間より、自分に向き合う時間の方が多かったのかもしれません。

根っからの役者では、ないのかもしれません。




そして、今回の役。

女性として、ちゃんと(?)生きて来なかったわたしにとって、難しいと感じていました。

でも、無理だ!わからない!できない!わー!ってなった時、ふっと頭を開放したら、すごく身近に、手本がいることに気づいた。

母と祖母に感謝しています。

女性がどうとかじゃない、家族を愛するという無償の愛情を、自分がちゃんと受けてきたことを認識しました。

セルマは母に、ガビーは祖母に。




そして、ガッツリ引っ張ってくださった、相手役の諸先輩方に感謝。
1幕では駿太郎くんと恋人、キョウヤさんと夫婦、なんていう隠れキャラ。
2幕、シーンタイタニックのセルマの旦那様、カール役の森山大輔先輩。シーンノルマンディーのガビーの旦那様、アダム役の萬谷法英先輩。




最初は現代のロンドン。



15世紀。スリ。
ロンドンのエポニーヌを気取っていたら、一緒に洗濯女をやっていたさこが、自分はコゼットだと主張してきたどうでもいい話あり。

ちなみにこの15世紀、2曲あるのですが、その曲間でカツラを変えていたのはおそらくちかさんだけでしょう。こだわり強し。



現代に戻って、ロンドン橋。
キョウヤさんと手を繋いで歩いていましたが、なかなかに強張るわたしに、優しさ溢れるアドリブで会話してくださいました。

レジスタンスのシーンでもご一緒させて頂き、嬉しかったなぁ。



17世紀。シェイクスピア時代。シェイクスピアの取り巻きクレア役。
取り巻き3人組のこのお二方にはとってもお世話になりました!

夏帆のいる楽屋は明るくていいわ〜。大好きになりました❤️

ちなみに、田宮先輩が、この写真を見て、盛れすぎ!!!と言ってきたので、確認してみます。
はい。



20世紀。タイタニック時代。
初めての、お母さん役、セルマ。

タイタニック号に乗っていた実在の女性。

写真は娘リリアン役の子上瑠夏ちゃんと。ルナとはニッキーから一緒です。初めての子供が、ルナで良かった。ありがとう。

そして森山大先輩。本当に素晴らしいミュージカル俳優。大船に乗りました。

感謝しても仕切れないです。ありがとうございました。



20世紀。ノルマンディー上陸作戦時代。
背中で学ばせて頂きました、萬谷大先輩。
凄いや。

メイク指導、谷口浩久様。

殺陣指導、秋山秀樹様。

皆様に助けて頂いて作り上げられた役。めっちゃ楽しかったなぁ。

孫のオードレイ役の亜季緒ちゃん、久々のご一緒だったけどものすごくパワーアップしてて、本当に本当に素敵だった。らぶ。




お世話になりまくった、大好きな先輩方。


光枝明彦さん。
シェイクスピアのシーンで何かとご一緒させて頂いて、手を繋いで歩いたり、光枝さんに手を取って頂いて踊ったりと、めちゃくちゃ幸せでありました。



座長、畠中洋さん。
3度目の共演をさせて頂きました。

わたしが舞台上で初めて恋をしたのは、畠中さんです(スター誕生)。スタ誕ではわたしたち、結婚しました。

結婚行進曲では、奥様の親友という役柄で、わたし的には、花美のお墓の前で話したことが印象的です。

今回は、絡みと言えば、ジョンを誘う娼婦だけでしたが、たくさんたくさん、背中で学ばせて頂きました。



高野絹也さん。
もう大好き。これに尽きます。

何度となく共演させて頂きました、けんけんさん。

ご迷惑も沢山かけて参りました。いつも優しく受け入れて下さいました。

写真は宝物。



谷口浩久さん。
大好きな役者さん。

さっきから大好き大好き言ってるけど、本当に大好きだから仕方ない。

おばあメイクは谷口さん直伝。毎公演チェックしてもらうも、1人でやってOK!にはならず……、毎回手直しして頂きました。感謝。

結婚行進曲でも、千秋楽後の谷口さんの言葉に役者を続ける勇気を頂き、今回の打ち上げでも、背中を押して頂いた。



奈良坂潤紀さん。
仕事でもプライベートでも本当にお世話になっております。

大先輩だけど、仲良しの兄ちゃんみたいな、大事な人。

こんなに共演してきたのに、毎度一切の絡みがないという悲しい縁。今回は1度神父様にお祈りして頂きました^^




続く。