「あ」 アニメだからとナメてると… | 幸路縁 ~初版0号試写~

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映画、音楽、エンタメなどの楽しい話題を中心に、
硬派な内容も少しだけ利かせた、自分で作る自分の取説みたいなモノ

三連休、いかがお過ごしでしたでしょうか?

 

私は、なぜか3連休でバッタバタしていて

全く連休の実感が湧かぬまま

三連休をお見送りしてしまいました…涙

 

そんな鬱憤を吹っ飛ばすべく

今日も観に行きましたよ…映画を2本ほど…

 

そんなわけで

今日見てきた作品について書いてみようと思います!

 

今日は、「ナメてると涙腺ヤラれちゃうぞ!」型の

アニメ映画について書いてみようと思います!

 

その作品とは…

 

 

 

ピクサー・アニメーション・スタジオが誇る

長編アニメーションシリーズ「カーズ」の最新作

「カーズ クロスロード」です!

 

この映画、吹き替えが…

というか

松岡茉優さんの魅力が

炸裂しています!!!

 

なので

字幕版より吹き替え版のほうが

オススメですよ!!!

 

前作までの監督であるジョン・ラセターが製作総指揮に

回って、今回は全2作のストーリーボードアーティストとして

活躍していた「ブライアン・フィー」を監督に据えたことが

いい方向に作用したなあという印象を受けました!

 

では、早速あらすじからどうぞ!!!

 

※ あらすじ以降は

  いきなりかなりのネタバレがあるので

  ご覧になる方は要注意でお願いします!

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

【あらすじ】

 

主人公は、レーシングカーの「ライトニング・マックイーン」

 

一時は無敵の強さを誇っていたが

科学技術の粋を集めた次世代機能を搭載した

新世代のレースカーが台頭によって

マックイーンは徐々に勝利から離れていってしまう…

 

次世代レースカーの台頭によって

ともに戦ってきた仲間のレースカーも

追われるように引退していく…

 

そんななか…マックイーンはレース中に

大クラッシュを起こし、故郷で失意のどん底に…

 

仲間の激励によって再戦を決意するマックイーンは

トレーナーとして出会ったクルーズ・ラミレスとともに

次戦での優勝を目指すことに!

 

作品情報

http://eiga.com/movie/85218/

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

とまあ、こんな感じのあらすじ…なのですが…

 

この映画
「老いぼれベテランの奇跡の復活物語」では

なかったんです!!!

 

この映画、脚本構造がえらく秀逸に出来ているので

そこを書いていくために

ここから、物語の流れを書いていきます

(ネタバレ全開なので、ご注意ください!)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

【物語の流れ】

 

1 勝を続けていいたマックイーンが次世代レースカーに敗戦!

 

2 失意のどん底から、仲間の激励で這い上がる

 

3 新しいスポンサーとトレーナー・クルーズとの出会い

 

4 連勝時のプライドから

  クルーズとの調整方針で衝突

  独自の練習に取り組むが上手くいかず…

 

5 カーレースに参加するつもりが…

 「デモリション・カー・ダービー」に参加するハメに…

 (クルーズも巻き込まれてしまう…)

 

※ 「デモリション・カー・ダービー」とは…

  廃車にする寸前の車をぶつけ合い、

  壊し合っていくアメリカでよく行われているイベント

 

6 クルーズとの大喧嘩(クルーズの過去が明らかに…)

 

7 恩師の師匠に教えを請い、クルーズとともに練習に励む

 

8 いざレースへ!!!(ここで、まさかの展開へ!!)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

全部について書いていくと

とんでもなく長くなりそうなので

脚本構造に注目して

ポイントを絞って書いてみます!

 

(1について)

まず、連戦連勝のベテランであるマックイーンが

若造に敗戦します。

これによって、「マックイーン終わったな…」という

社会的評価を植え付けてマックイーンを追い込んでいきます…

 

(2~4について)

もう一度、脚光を浴びるんだ!と決心をし、

新しい仲間(クルーズ)と出逢うが…

「過去の栄光・プライド」が邪魔をして

2人の仲は全く良くならず…練習も上手くいかない…

スピードも上がってこない…時間だけが過ぎていく…

 

マックイーンはさらに限界まで追い込まれていきます…

 

(5について)

この映画における「デモリション・カー・ダービー」の

役割というのは、お互いの意図していないイベントの発生によって

仲違いを決定的にさせ、同時に、クルーズの過去を

明らかにするフックとすることにあります…

 

(6について)

 

ここがいちばん大切です!!!

 

1~5までで2人の間に

溜まりに溜まった鬱憤がついにここで爆発します!

 

そして、トレーナーのクルーズは

実は、マックイーンに憧れてレーサーを目指していたが

チャンスを掴み損ねてしまい泣く泣くレーサーの夢を

諦めていたんだということが分かります…

 

1~5では、表面的な部分しか見せてこなかった

クルーズが、弱みを見せる瞬間です!

「弱みを見せる」ということは…

個人的にですが…

「実は、内心で相手に弱みを見せても大丈夫だ」と

信頼をしている心理状況を表していると考えています…

 

この展開

ラストに利いてきますよぉ~!

 

(7について)

クルーズの過去の負い目に気付いたマックイーンは

クルーズとともに自らの師匠の師匠に教えを請いに

行くことに…

 

このシーンでの

2人の関係がぎこちなくも

ちょっとずつ雪解けに向かっていく姿が

もう観ていて微笑ましいのなんの!!!

 

(8について)

さあ!いざ!レースへ!!!

マックイーンは、練習の成果もあって

上々の結果に…

 

一方のクルーズは…レース場にいない!

 

ここで、マックイーンは最後の行動に!

 

クルーズは、マックイーンとの大喧嘩のときに

 

私、アナタに憧れてレーサー目指したけど

チャンスを掴み損ねたダメな存在なのよ!

 

こんな話をマックイーンにしていたと書きました

 

このクルーズの過去をここで回収しますよ!

 

マックイーンは

クルーズをレース場に呼び戻して

なんと…自分の代わりにレースに参加させるという

粋な行動に出ます!

 

そう!

「老いぼれのワンスアゲイン物語」じゃなくて

「イズムの継承物語」だったんですね!

 

というわけで、クルーズはマックイーンの代わりに

レースに参加!

 

マックイーンとともに練習をしていたクルーズは

最初こそ緊張していたものの

今までのキツい練習を回収するような

物語展開で巧みにクルーズの緊張を解きほぐし

クルーズは、持てる力を最大限に発揮!

 

最後は、全員が納得の「ハッピーエンド」!!!

 

なんやかんやで全部の展開について

書いてしまいましたね…

 

実際のカーレース業界でも…

特にF1業界では「科学技術」による

マシンの進歩はめざましいものがあって

 

例えば、カーブをしたときに

減速して失われた運動エネルギーを

バッテリーみたいなところに貯蓄して

マリオカートのアイテムでいう「キノコ」みたいに

スイッチを押している間だけ

加速度が上がる

 

力学的エネルギー回生システム

通称「KERS(カーズ:Kinetic Energy Recovery System)」と

呼ばれるシステムが搭載されるなど

車業界の科学技術の革新は驚くほどのハイスピードで

進んでいます…

 

そんななかで、カーレースを舞台にした

今作品ですが…

 

クルーズが、自らの過去を告白するあたりから

松岡茉優さんの声に本格的にヤラれていき…

 

物語の全てが自分の希望通りの展開になった

妙な満足感も相まって

観ながら大興奮状態です!!!(笑)

 

というわけで、私はこの作品

最高に堪能致しました!!!

 

現状で今年の映画の中で

ベスト5に入れるぐらいの

最高の映画との出会いとなりました!

 

 

松岡茉優さん、神すぎる!!!

 

 

この風上にも置けねえダメ人間の私を

どうか貶してくだせえ!!!

そして、ケツを思いっきり蹴ってくだせえ!!!

(どんな趣味やねん!気持ち悪いわ!)

 

あぁ…興奮が収まりそうにないので

このあたりで強制終了します…

 

駄文乱文長文にお付き合いを頂きまして

ありがとうございました!!!