ワイルドバンチ演劇団
再演投票アンケート企画
エントリー作品③
「黄昏川を渡る舟 -甘寧と凌統-」
(たそがれがわをわたるふね かんねいとりょうとう)
 

 

 

 

 

 
↑公演詳細は初演時のものです。
 
 
★あらすじ★
 
―――時は三国時代。 
各地で数多の豪傑たちが兵を挙げ、
中国大陸はまさに群雄割拠の戦場と化していた。
 
「呉」の君主・孫権(そんけん)もまた、
亡き父や兄の跡を継ぎ、多くの豪傑たちを率いて、 
戦乱の世を平定するべく戦いを続けていく。
 
その孫呉を支える豪傑たちの中に、
凌操(りょうそう)という猛将がいた。 
忠義を重んじる高潔さと、
一騎当千の武力を併せ持ち、
孫権からの信頼も厚い凌操のことを、 
息子である凌統(りょうとう)は誇りに思っていた。
 
しかし、戦の最中、
凌操は敵との戦闘により命を落としてしまう。 
悲しみに暮れる凌統や孫呉の兵たち。
そこへ、一人の男が仕官するべく現れる。
 
男の名は甘寧(かんねい)。
凌操をその手にかけた張本人である。 
凌統は、押さえきれぬ怒りと絶望の中で、
父の仇と共に戦うことを余儀なくされる。
 
激化する戦、消えない因縁、
そして二人の前に、
最強の“鬼人”張遼(ちょうりょう)が立ちはだかる。
 
決して相容れぬ業の中で、
戦に生きる者たちが辿る軌跡や如何に......
 
ワイルドバンチ演劇団が描く、初の三国志演劇。 
凄絶なる戦いが、再び幕を開けるのか……!!???
 
※上演時間:本編約130分/休憩込み約140分
 
 
 
★配役/初演時の出演者★
 
甘寧(かんねい) …………東條 瑛(アフリカ座)
凌統(りょうとう) ………… 髙木 陵斗
 
孫権(そんけん) …………三枝 聖
孫尚香(そんしょうこう)……下田 望(ワイルドバンチ演劇団)
黄祖(こうそ) ………………小竹 浩平
蘇飛(そひ)…………………塚本 圭(WESSAP)
楽進(がくしん) ……………進藤 直
 
凌操(りょうそう) …………米川 塁
 
張遼(ちょうりょう)…………古田 龍(ワイルドバンチ演劇団)
 
 
※所属は当時のものです。
※出演者・配役は初演時と変更になる可能性がございます。

 
 
★劇団代表・古田龍コメント★
 
ワイルドバンチ演劇団第5回公演の作品。
劇団としては初めて「三国志」に挑戦しました。
個人的には、三国志は大好きなテーマなのですが、
中国の三国時代は、時代としても長く、登場人物も多く、
調べれば調べるほど、いろんな豪傑たちのエピソードが目白押しで、
正直、どの時代のどの国の誰を中心に描くべきかとても難しかったため、
これまで着手を躊躇っていました。
 
しかし、とある女優さんから
「ワイルドバンチで三国志はやらないんですか??」と問われ、
「そうだなぁ、もっかい調べてみるか…🤔」
などと軽率に影響されたことや、
公演時期や助成金の都合などもあり、
急遽公演に向けて動き出したという、
ワイルドバンチでは珍しいスタートを切った作品でした。
(いつもは構想やプロットに割と時間をかけて入念に準備するので)
 
そして、じゃあ誰を描くかと考えながら調べている時に、
「甘寧」と「凌統」の二人を見つけた瞬間、
一瞬で「これだ!」と感じました。
この二人の人生は、絶対「演劇になる」、
そして「面白い!!!」という確信がありました。
 
いつもは社会的なテーマや現実の問題にフォーカスした作品づくりが多いのですが、
今作は徹底して「人間ドラマ」にステータスを振り、
二人の熱いぶつかり合いや、親子の絆、家族の絆、
君主と家臣の有り様や、他国の武将とのやりとり、
そういった人間同士の心の触れ合いと成長を、
戦国演劇とワイルドバンチの代名詞「殺陣」で繋いでいく、
そういう構成・構想を、一瞬にして閃いたのです。
 
コロナ禍ということもあり、出演者数はあえて少なくし、
その分ドラマと殺陣に時間を割いているため、
上演時間は他の作品とさほど変わらないながらも、
一人ひとりの心情を丁寧に描いた、
密度の高い演目となっています。
三国志ものにも関わらず極めてわかりやすく、
それでいて熱くなれるストーリーとなっているため、
多くの方からお褒めいただいた公演となりました。
 
ただ一点、惜しむらくは、
やはりコロナ禍中ということで、
観客の総動員数が伸び悩んでしまったということです。
もちろん、観客の人数がどうこうではないのですが、
せっかく良い公演になったので、
もっと多くの方に観ていただきたかった、
という気持ちが生まれてしまったのも事実ではあります。
 
特に、終演後には出演者だけでなく、スタッフからも
「もっといろんな人に見てほしい作品だ」
という声が出るほどだったため、
今年の8月の状況がどうなるかはわかりませんが、
また安心・安全な公演をつくり、
より多くの方にお届けできるよう、全力を尽くしたいと思います。
 
選挙公約としては…
こちらの作品は当劇団でも最新作だったため、
これと言って今は思い当たらないのですが……(すみません)
ただ、この作品の続編や前日譚の物語など、
三国志関連の新作を、いずれつくりたいなとは思っています!
(まぁただし、これは「黄昏川を渡る舟」に限った話ではなく、
他の作品が選ばれたらその続編を考えたり、
「黄昏川〜」が選ばれなくても、前日譚をつくる可能性は大いにありますが笑)
 
僕自身が調べる中で、改めて三国志がとても好きになったので、
まだまだ描きたい人物やストーリーがたくさんございます。
そういった意味で、僕の見識や想像力を更に膨らませてくれたこの作品は、
とても思い出深い作品となりました。
 
劇団員の望や圭も、
初演時と同様、孫尚香と蘇飛を続投します。
僕自身も、鬼人・張遼として、
また全力で孫呉の軍勢とやり合うと思いますので、
古田の通常に輪をかけた大立ち回りが観たい方もぜひ、
「黄昏川を渡る舟 -甘寧と凌統-」にご投票ください!笑
 
どんな未来が、自分を待っていたとしても、
心に煌めく黄昏は、いつまでも色褪せることはなく。
彼らの辿る人生を、客席から見守ってくださいませ!!!
 
 
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