(福島県医師会の星北斗 この顔もおぼえておこう 報道ステーション 3月11日)
「放射線の影響は考えにくい」
報道ステーション、特集の後半はこの言葉を追求していく。
■「考えにくい…」は本当か?
福島県で行われた県民健康調査(甲状腺検査)では、「甲状腺がん認定116名(手術済)その疑い51名(手術待ち)」という結果が出た。
この数字に対して、「県民健康調査」検討委員会は
「完全に否定はできないが、原発事故による放射線の影響とは考えにくい。」
という中間報告を続けてきた。ご存知の方も多いだろう。
「これ、ちょっと、信用できないよね~。」
今まで、「スクリーニング=全体検査をしたので、症状のない人まで検査に引っかかった」という言い訳が何回も報道されていた。
僕はずっと疑問を持っていた。
だってこの116名は、手術するようなヤバい状態だったんじゃないの…?
報道ステーションは、この疑問を綿密に追求し、検討委員会の主張の矛盾を明らかにしてくれた。実に見ごたえのある内容で、僕は、自分の持つ疑問が間違いでない事を再確認できた。
■ 放射線の影響はある
(報道ステーション 3月11日)
「福島県内において放射線の影響による著しい甲状腺がんの多発が起こっている」
昨年10月、岡山大学の津田敏秀教授が研究を発表、海外特派員協会で記者会見を行った。ネット上では大きなニュースになったけれど、大手マスコミはほとんど取り上げていない。
これを報道ステーションで取り上げた意義は大きい。
記者会見動画はこちらで見てほしい。(⇒)
さらに報道ステーションスタッフは、チェルノブイリ原発事故のあった旧ソ連、ウクライナとベラルーシの医師を訪ねる。
(報道ステーション 3月11日)
「すぐに発症したわけではありません。(事故当時0~5歳だった子どもたちが)、12~14歳になって、はじめて甲状腺がんが見つかったのです」
(報道ステーション 3月11日)
「被ばく線量が低くても、甲状腺がんが発生する可能性はあります。これ以下なら大丈夫という値はありません。」
こうして、日本人医師たちのウソが明らかにされていく。
報道ステーションの「子どもの甲状腺がん」特集は、大きな波紋を呼んでいる。これが報道の本来の使命、いい仕事だ。
■「まったく問題ない」といった男
福島県の「県民健康調査」検討委員会が、なぜ頑なに「放射線の影響は考えにくい」と言い張るのか…。
それは「原子力ムラ」の利権構造と圧力があるからだろう。
その象徴が、これではないか。
(ANNnewsCH 2013年9月8日)
「健康問題については、今までも、現在も、そして将来も、『まったく問題ない』、という事をお約束いたします。」
これは2013年、ブエノスアイレスで行われたオリンピック招致委員会で、原発事故に関する質問に対しての、安倍晋三の回答だ。
東京オリンピックが決まって、この言葉は官僚に対する命令になった。
「原発事故による健康被害は、すべて黙殺せよ!」
極論すると、東京オリンピック実現のため、甲状腺がんになった子供たちは、その存在を黙殺されてしまうのだ、安倍晋三の命令で。
これが今まで、政府と官僚、そしてマスコミがやってきたことじゃないか。
(報道ステーション 3月11日)
「本当に原発のせいなのか、せいじゃないのか、みんながそう思ってるので、早く白黒はっきり、本当にどうなのかとういうのは、つけてもらいたい。」
この声に、どう答えるのか…?
安倍晋三と自民党を先頭に、経産省、厚労省、環境省などの政府、日本医師会や大学、それに原発関連の大企業と大手マスコミ…。
いい大人が自分たちのカネ目的で、がんに見舞われた子どもたちの声を、これから未来永劫、黙殺するのか?
放射線の影響は甲状腺がんだけではないだろう。
国民は、また泣き寝入りか!!
■ 終わる「報道ステーション」
(報道ステーション 3月11日)
3月いっぱいで降板を決めた古館伊知郎。
12月の降板宣言以降、「これからは好きにやらせてもらう」とでも言うかのように、彼は自分のコメントをきっちり喋ってくる。今回の特集は、その集大成のように思えてくる。
… 最初から、コレで良かったんじゃない。
僕はそう思う。
降板は「差し違え」のなのだろうか?
報道が本来持つ「使命」を果たすことが、なぜこの国では、こんなにも困難なのだろう…、そう思うと、暗澹たる気分に陥ってしまう。
社会から明かりが消える。
これから「暗黒の黙殺社会」が始まるのだろうか…。
<おわり>
ネット上の動画、消される前に是非とも見てほしいです。
youtube① youtube② youtube③ dailymotion①







