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追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


こんにちは、ボーンズ88です。

先日、「天地真理&ザ・変態ベース」、というブログを書いたところ、そのベーシストは寺川正興さんという方だとの情報を頂きました。

で、それを見かけたおんぷ♪さんがご自身のブログで、寺川正興さんが演奏した曲を数曲、紹介してくれたのです。

いや~、もう聴いてビックリ!

僕は元々、「歌謡曲には時々クレイジーなベースがある」って、ちょっと知ってたんですが、その代表曲である「また逢う日まで」「あの鐘を鳴らすのはあなた」は、すべて寺川正興さんの演奏だったワケです。

さらに、さらに…。

僕がガキンチョの時に見ていた「天才バカボン」「マジンガーZ」「ゲッターロボ」など、当時のアニメや特撮ヒーローものの歌に、数多くの寺川ベースが聴けるのです、これは初めて知りましたよ。

で、また、そのベースがスゴイ。(笑)



調べてみたところ、寺川さんはやっぱりジャズの人でしたね。ここからは、ヘッドフォンでいきましょう~、GO!

Autumn Leaves / 八木正生と彼のグループ 1965

ジャズの定番「Autumn Leaves」。

日本のモダンジャズの黎明期に活躍した八木正生と一緒にやってたんですね~。さすがにまだ変態性は見られませんが、中盤から徐々にベースが出っ張ってきて、程よいバラけ感が出た、いい演奏です。

ここから、どうして変態スタジオミュージシャンに・・?

これが過渡期かな…、と想像させる、こんな曲いってみましょう。

Love will make a better you / LOVE LIVE LIFE + ONE  1970 

いや~、カッコいい~~!!

1970年の日本に、こんな音楽があるなんて、全然知らなかった~。スライ&ザ・ファミリーストーンかと思うような出だしで始まる強烈なファンクロック、ホント、スゲーや、これ。

寺川ベースにしては音数が少ない気もするけど、曲の後半は、メチャメチャ弾きまくってますね~、変態の始まりかもしれません。(笑)


その後、変態ベースが完成していきます。

美しきチャレンジャー / 新藤恵美 1971

… これ、弾きすぎだろ~。(笑)

こうなると、歌を聴いているのか、ベースを聴いているのかよく分かりません。が、ベースが浮いてる分だけ、変態ベースラインがよく聴こえてきます。

世に数々の「ウマい」ベーシストがいますが、これだけ凄いグルーブ感が出せて、それでいて、何か独特な音使いを感じるプレイヤーって、なかなかいません。それが、有名なバンドじゃなく、何気ない歌謡曲のバックでプレイしてるって、よく考えるとエライ事だよね。


で、次、こんな曲聴いてください。

ただそれだけのこと / 林マキ 1971

この演奏メチャメチャ、カッコいいですね~!

特に途中のフルートソロのところ、こういうのを狙って作った90年代より、全然カッコイイです。演奏がウマい!

当時は「歌+バック演奏」というレコーディングなので、どうしても歌が目立っちゃいます。ポップスとも演歌とも言えない微妙な歌が時々耳障りだけど、それでも、これイイ感じに出来てますね~。


次はかなり「謎の曲」の、これ。

ディープパープルはどこ? / 朱里エイコ 1973

タイトな演奏に謎の歌、これはシャンソンか…??(笑)

ところが、何回か聴いていると、不思議と耳が慣れてきて、なぜだか何回も聴きたくなっちゃう…、まさに謎の曲です。

ひたすらドラムとベースランニングが気持ち良いこの演奏、これ、歌と余計な音を外して、パーカッション入れたら、ジャミロクアイみたいなグルーブ出してるよね…、って思うの僕だけかな?(笑)

「ディープパープルはどこ? ロックにしてぇぇ~」(笑)

それまで「謎の歌」に我慢してたバンドが、まるでブチ切れたかのように、最後は演奏しまくりで、なかなか聴かせますね~。(笑)



今日はまだいきます。

出だしからビックリするような、この曲で!

風に乗って / 岡崎友紀 1973

… えっ、コーネリアス? P5?(笑)

これ、90年代の渋谷系だよね、録音が荒いとこまでソックリかも。

音が詰まっていて、テンポが走り気味なので、「あれっ?」って思っている間に曲が過ぎていく感じですが、3回ぐらい聴くと耳が慣れてきます。

この曲、曲調が違うせいか、それまでの寺川ベースと感じが違うけど、難しいリズム、よく聴くと、細かい所でいい仕事してますね~、ホント凄いわ、この人。



寺川ベースを追って聴いてきた70年代歌謡曲。

ストリングスの1本まで、すべて人間が演奏してるって、今思うと贅沢な作りだよね。人間の出す音には、それなりの誤差があって、同じ譜面でも音は様々。

スタジオや機材によって出る音も、録った音も変わります、それらが一体となって、実にバラエティ豊かな音楽世界を作っていた感じがします。

バック演奏だけど、そこに人間の「熱」がある。

で、ようやく最後に、昭和の「ザ・変態ベース」、寺川正興さんが演奏している動画を見てみましょう。

途中でベースソロがあります。

Ain't Misbehaving  / 伊藤君子


まだまだ紹介したいけど、今日はこれで。


<おわり>