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追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。

(CNN 7月2日)

バングラデシュの首都ダッカでテロ事件が起きた。

事件の詳細は報道の通り、日本人7名を含む20名がテロリストによって惨殺されるという大惨事になってしまった。

マスコミはあまり言わないが、この事件は無差別テロではない。

武装集団、日本人残すよう指示

実行犯は現地語を話す若者たちで「外国人と異教徒を殺すために来た」と繰り返した。事務所に人がいると気付くと、日本人を残しバングラデシュ人は出るよう指示。その後、銃声が聞こえた。
(日本経済新聞 7月3日)

明らかに、日本の民間人がターゲットだったのだ。


■ JICA理事長は・・


(日テレ24 7月2日)

この事件を受けて、記者会見を行ったJICA理事長はなんと北岡伸一、昨年成立した安保法制の立役者で、安倍晋三の超オトモダチ仲間だ。

何とも分かりやすい「安保法制成立ありがとう人事」、今後、日本のODAが途上国の軍事開発に使われることを見越しての事だろう。この顔を見ただけで、日本政府の腐敗ぶりに気分が悪くなりそうだ。

その北岡伸一は記者会見でこんなことを言っている。

「6月の29日がISの設立2周年で、気にはしておりました。そしてまた、ラマダン明けの時は危ないというので、警告を発しておりまして~」

… 6月29日~?? よく言うよ!!

クズはどこまで行っても、心底クズだ。


■ 巨額ODAの調印式

これはJICA バングラデシュのfacebook。


北岡伸一が気にしていたという6月29日、現地では1735億円の巨額ODAの調印式が行われていた。

バングラデシュの国家予算に匹敵する巨額ODAの調印式、現地の新聞でも大きく取り上げられている、IS発足日もラマダン期間もお構いなし、どう見ても浮かれムード一色としか思えない。

テロへの危機感なんてゼロじゃないか。


■ 危機を想定できなかった北岡伸一

これはアメリカ国務省HPにあるバングラデシュについての記述だ。

(米国務省HPより)

「外国人に対するテロ攻撃が発生する可能性が高い」


米国務省はしっかり警告している。画像はほんの一部で、HP上に危険性についての説明が延々と書いてある。

昨年10月にバングラデシュで日本人男性が殺害された事件…。

日本、バングラ両政府は「ISとは関連がない」と寝ぼけた主張を繰り返したてきたが、その後、バングラ国内の治安は悪化の一途、アメリカの分析では、バングラデシュでのイスラム過激派の台頭は明らかで、外国人に対するテロ攻撃は警告されていた。

この状況で、巨額ODAの調印なんて有り得るのか?


国際軍事の専門家としてドヤ顔で安保法制を強行した北岡伸一が、目先の巨額ODAに目がくらみ、バングラデシュの治安状況の分析を怠った結果、今回のテロ事件を誘発したのではないか?

安保法制立役者のとんだ「平和ボケ」、所詮、日本の軍事専門家なんてこの程度、イザとなったら責任逃れするだけ、太平洋戦争の時と何も変わってはいない。


■ 「平和ブランド」を失った日本

(CNN 7月5日)

これはラマダン(断食月)期間中のテロ事件の状況。

米フロリダの銃乱射、イスタンブールの空港襲撃、そしてバクダッドで200名以上の犠牲者を出した爆弾テロ…。

残虐な事件が中東から欧州、アメリカ、そしてアジアへと拡散している。

もちろん、こうしたテロ行為を許してはならない。

でも考えなくちゃいけない…

「テロに屈しない~」とか、エラそうに言っているのは、安全なところにいるヤツだけ、民間人にできることなんて、「テロに遭遇しない」ことぐらしかない。

そのためには情報が必要だ。

日本政府の無責任ぶりは、太平洋戦争の時となんら変わっていない、だから情報を鵜呑みにしてはいけない。この国の「安全神話」はなにも原発だけの話じゃないのだ。

もう「日本の平和ブランド」は失われてしまった。

その事を強く感じさせたバングラデシュのテロ事件。

「私は日本人だ、撃たないで!」

この言葉は、もう通用しない。



<おわり>