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追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


(News-i 8月12日)

8月12日、愛媛県にある伊方原発が再稼働される。

このニュースを、どれだけの人が知っているのだろう…?

「ニッポン!ニッポン!ニッポン!」

テレビの画面はオリンピックだらけ、極右のクズはよく「偏向報道」という言葉を使うけど、日本のオリンピック報道こそ、偏向報道だと僕は思う。日本人選手しか、それもメダルを取った選手しか扱わない報道、これはスポーツではない。下劣なナショナリズムを煽り立てているだけだ。

その喧騒の中、伊方原発が再稼働される。

なるべく誰にも知られないように…。

「ニッポン!ヤッター!」の大合唱で奪われていく思考力、テレビは僕たちに何をしているのか…、すべての日程は仕組まれている。

(FNN 8月10日)

「僕ちゃん、関係ないもんね~」、安倍晋三は夏休みに入っている。

住民の合意は?説明責任は?

使い尽くされた言葉だけど、これは狂気なのだ。



■ 命より重い原発再稼働

日本の原発再稼働で最大の問題は、「事故が起こった時、近隣住民が避難できない」ということに尽きる。

なるべく目立たないよう、過疎地の海岸沿いに建設された日本の原発は、事故が起きた時、「近隣住民は死んでも仕方がないよね、だって今まで、おカネあげてたじゃん」という発想がベースになっている。

国民の生命や生活<原発再稼働

「政府の失敗は、国民が責任を負う」、それが国民受忍論。日本政府の認識は、第二次世界大戦の時とまったく変わっていない。



■ 避難できない原発を廃炉にするアメリカ


先月、日本テレビ系列で、NNNドキュメント「避難計画で原発やめました」という番組が放送された。

これは1989年、ニューヨーク州に新しく建設されたショアハム原発が、「事故が起こった時、住民が非難できない」という理由で、稼働することなく廃炉に追い込まれた、という話を追ったものだ。

(NNNドキュメント 7月24日)

番組では、「半島の真ん中」という同じような立地にありながら、廃炉に追い込まれたショアハム原発と、かたや、再稼働する伊方原発について、近隣住民や政府の考え方、避難計画の制度の違いを映像にしている。

伊方原発の避難計画が、いかにずさんな絵空事なのか…。

動画をUPしたので、ぜひ見てほしいと思う。



「避難計画」に対する認識が、全然違うことがよくわかると思う。

過去に一度、原発事故を起こしたアメリカは、規制についてシビアだ。

日本の「いい加減さ」、まさに狂気だと思わないか?



もう1本、2011年にショアハム原発を取り上げた動画を見つけた。これは住民の活動のフォーカスした内容、あわせて見てほしい。





反対運動には1万5000人が参加、原発に賛成する議員を落選させる運動を展開、議会の勢力を逆転させ、州知事まで動かした。

これが民主主義であり、国民主権なのだと、つくづく思う。


「ニッポン!ヤッター!」「ニッポン!ヤッター!」

テレビのバカ騒ぎに、思考力を奪われていく…。

そんな僕たちは、「深刻な欠陥」を抱えていると思わないか?

国会から都道府県、市町村まで、議会は自民党だらけ、つまりはカネだらけなのだ、これでは生命も生活も守れない。

もし、次に原発事故が起きても、フクシマのような共感は集まらない。

世界から嘲笑され、バカにされ、総攻撃をくらうだろう。




<おわり>