解決することのない「セクハラやじ」問題。③ | 追憶の骨 (bones)

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音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


こんにちは、ボーンズ88です。

「解決しない『セクハラやじ』問題。」、少し間が空いてしまいました。そこで、少し前回までの話をまとめます。

■ 東京都議会で質問中の女性議員に向かって「結婚しろ~」「子供産め~」というやじが、多数の男性議員から発せられたが、彼らは「怒られちゃう」から反省しているだけで、「何が悪いのか」については理解していない。

■ プライベイトとは個人の自由の領域であり、それが共通に了解された人たちの領域でもある。パブリックは了解することのない多数の人たちが、共存する領域である。パブリックな場所で、自分の主義主張をすると、賛同する人もいる反面、衝突が起きて傷つく人もいる。




「男性は30歳まで、女性は25歳までに結婚しなくてはならない」

もし日本に、こんな法律ができたら、あなたはどう思いますか?さらに…

「男女とも結婚の対象者は居住している県内から選ばなければならない」
「夫婦は結婚した日から3年以内に第一子を、10年以内に第三子を…」

こんなことにったら、冗談じゃないですよね。

でも実際は、こんな法律は作れません、憲法で禁止されているからです。

「いつ誰と結婚して、子供をどうするか」、それは個人の自由の領域、自分で決める権利があるのです。この権利を「人権」といいます。

この「人権」について、他人が何かを強制させようとしたり、あからさまな中傷や差別をすることを「人権侵害」といいます。

なので今回のように、未婚の女性に対して「結婚しろ~」「子供産め~」という行為は、個人の領域を著しく踏みにじる発言なので、「人権侵害」になるのです。これは「セクシャル・ハラスメント」とは違うものです。




「じゃ、未婚の女性に『結婚』って、絶対言っちゃいけないの…?」

僕は過去に、何人もの女性に「結婚しちゃえば~」「子供産んじゃえば~」と、言ってきました。もちろんトラブルなどありません。

それは、僕とその女性が、お互いの個人の領域=プライベイトの事まで話せる関係だったからです。
プライベイトな話の中で、共感したり、違いを認識して共存できる…、これを「プライベイトな関係」と言います。

結婚や子供の事は、こうした「プライベイトな関係」の中で語られるべき事柄です。そして、これをパブリックな場所で、自分の主義主張に基づいて発言すれば、賛同する人もいますが、傷つく人もいるのです。

プライベイトな事柄で相手を傷つければ、それは「人権侵害」なのです。

このまま「プライベイト」と「パブリック」が理解されなければ、「未婚の女性に『結婚』は禁句」という、まったくもって意味不明な認識が、社会で常識化してしまうでしょう。


<④につづく>