こんにちは、ボーンズ88です。
「OTHERS」メニューがすべてオープンしました。
「音楽を聴く環境」 「僕たちの社会」 「COLUMN etc.」
この3つのテーマを集録しました。
こうして、今まで書いたすべてのタイトルを見直してみると、
やはり、「僕たちの社会」の本数が意外と多いですね~。
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そこで今日は、社会問題を書くきっかけになった
「尖閣への妄想」(2012年9月29日)を再アップします。
少し解説すると、尖閣諸島での漁船衝突問題が起きて、その時の民主党政権のぬるい対応に業を煮やした元石原都知事が、「尖閣諸島を東京都が購入する。」と言いだし、慌てた国側が、「国有化する。」と言いだしました。
マスコミは「都知事VS政府」と大騒ぎ、すっかりゴシップ扱い、、しかし、この尖閣諸島問題は、日中国交正常化の時に、田中角栄と周恩来の間でも解決かつかなかった、日中間で最もナーバスな国際問題なのです。
それを忘れた政府、日本国民、付け込む中国…。
尖閣への妄想
何か間違っていないだろうか。
中国は尖閣諸島が欲しいのだ、必要だからだ。
歴史的検証とか過去の地図とかの話ではない。
早く実効支配をして、海洋資源を手に入れたいのだ。
武力衝突することなく、国際的な批判も受けない形で
それを実行するタイミングをずっと待っていた。
時々、漁船を領海侵犯させて日本の出方を覗っていた。あくまで、
「侵略国日本」が先にアクションを起こすことが重要なのだ。
そこにまんまと都知事がひっかかった。
彼は彼なりのプランで東京都で尖閣諸島を
購入しようと考えた。
国際世論に訴えようとアメリカでこれを発表し、寄付金まで集めた。
東京都で購入した後に、国に移譲してあげようという老婆心なのか。
彼らの世代に存在する「憂国」というメンタリティ、否定はできない。
ところがである、何を考えたか、国は直接国有化すると言い出した。止まらない都知事、苦肉の策にしても国家の戦略としては浅はか過ぎる。
当然、中国側への打診はしていたはずである。
官僚クラスの密談、なんとなくOKにもとれる暗示、外交の裏舞台。
暗示にとびつく日本外務省、この「ごたつき」を中国側は見逃さない。
「尖閣諸島国有化を閣議決定」
ついに日本が先にアクションを起こしてしまった。
すべて中国側のシナリオ通りに。
§
経ってしまった長い時間に思いを馳せる。
Refuse/Resist / SEPULTURA 1993
天安門事件が起きたのは1989年のことだ。
民主化を求める暴動、市民を射殺する中国軍。
このとき僕たちはどんな思いでこの映像を見ていたのだろうか。
あれから23年が経ち、中国は劇的に変貌してきた。
人口13億人の国家が一党支配によって経済発展していく。
国内に蓄積されていく技術と資本は確実に武力を増強する。
人類史上、未だ経験したことのない超大国が誕生するのだろうか。
それとも巨神兵さながらに内部崩壊してしまうのだろうか
どちらにしても、このときパンドラの箱は開いてしまったのだ。
<②につづく>