国会前のデモにいってみた。 ③ | 追憶の骨 (bones)

追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。

<②のつづき>


「 強 ・ 行 ・ 採 ・ 決   絶 ・ 対 ・ 反 ・ 対 ・ ! 」

人々の叫びは、延々と続いている。


 §

群衆は整然としていた。

… この秩序が崩れたら、デモ自体が中止にされてしまう。

言われなくてもわかる、「暗黙の了解」。


立ち並ぶ警官隊と、叫び続ける群衆、そして、その間にある絶対線。

それが憲法で保証された僕たち権利、そのギリギリのラインなのだ。

 §

斜め前で、熱心にコールを続けていた若者が、ふと振り返った。
メガネをかけて、ひょろっとした、普段はおとなしそうな、そんな感じ。

彼と目が合う、タイミングが来て、僕らは一緒にコールする。

「 強 行 採 決、絶 対 反 対 ! 」

彼はニヤッと会釈をして、僕も何だか、それに応えたりしている。
そんな、ちょっとしたコミュニケーションが、妙に微笑ましい。

 §

集会の中心部から少し移動する、それでもまだまだ人は多い。
僕はそこで、調子に乗って、中年女性に話しかけてみた。

「なんか、だって、ひどいじゃない、勝手にこんなの決めて…」

… この拒絶は「不安」から来ている。

 §

防衛の分野には、似たような現行法「防衛秘密保護法」がある。

罰則は懲役10年以下、陰謀、教唆、扇動も違反対象に入っている。
範囲は限定的な印象だが、禁止事項も監査制度もない。

今回の「特定秘密保護法」は、ここに外交分野を付け加えて、さらに、特定有害活動=スパイ活動とテロリズムを定義づけて、その対象に明記した…、と考えるなら、政府が「一般の国民には影響はない」とする見解も、あながち方便ではないのかもしれない。

つまり、「何を今さら…。」、という話でもあるのだ。

 §

ならば、なぜ僕はここに来たのか…。

それは、「この法律はひとつのステップだ」、と思っているからだ。

次に必ず、「集団的自衛権」がくる。

それを内包した、「国家安全保障基本法案」、に次の記載がある。

 第4条  (国民の責務)
国民は、国の安全保障施策に協力し、我が国の安全保障の確保に寄与し、
もって平和で安定した国際社会の実現に努めるものとする。

「責務」、「協力」、「寄与」、とは一体何なのか…???

そしてきっと「安全保障施策」は特定秘密保護法の範疇なのだろう。

この流れをそのままにしておいていいのだろうか…。

詳細はまた別に記する。

 §

法律について理解が足りない…、という批判がある。

「そんなの関係ねぇ~!」

もう死語に近い、そんな流行語を思い出す。

多くの国民が漠然と抱える不安…、それは直感だ。

だからといって、それを軽視すべきではない。

人が最後に突き動かされるもの…、

それはロジックではないのだ。


<④につづく>