「 強 ・ 行 ・ 採 ・ 決 絶 ・ 対 ・ 反 ・ 対 ・ ! 」
人々の叫びは、延々と続いている。
§
群衆は整然としていた。
… この秩序が崩れたら、デモ自体が中止にされてしまう。
言われなくてもわかる、「暗黙の了解」。
立ち並ぶ警官隊と、叫び続ける群衆、そして、その間にある絶対線。
それが憲法で保証された僕たち権利、そのギリギリのラインなのだ。
§
斜め前で、熱心にコールを続けていた若者が、ふと振り返った。
メガネをかけて、ひょろっとした、普段はおとなしそうな、そんな感じ。
彼と目が合う、タイミングが来て、僕らは一緒にコールする。
「 強 行 採 決、絶 対 反 対 ! 」
彼はニヤッと会釈をして、僕も何だか、それに応えたりしている。
そんな、ちょっとしたコミュニケーションが、妙に微笑ましい。
§
集会の中心部から少し移動する、それでもまだまだ人は多い。
僕はそこで、調子に乗って、中年女性に話しかけてみた。
「なんか、だって、ひどいじゃない、勝手にこんなの決めて…」
… この拒絶は「不安」から来ている。
§
防衛の分野には、似たような現行法「防衛秘密保護法」がある。
罰則は懲役10年以下、陰謀、教唆、扇動も違反対象に入っている。
範囲は限定的な印象だが、禁止事項も監査制度もない。
今回の「特定秘密保護法」は、ここに外交分野を付け加えて、さらに、特定有害活動=スパイ活動とテロリズムを定義づけて、その対象に明記した…、と考えるなら、政府が「一般の国民には影響はない」とする見解も、あながち方便ではないのかもしれない。
つまり、「何を今さら…。」、という話でもあるのだ。
§
ならば、なぜ僕はここに来たのか…。
それは、「この法律はひとつのステップだ」、と思っているからだ。
次に必ず、「集団的自衛権」がくる。
それを内包した、「国家安全保障基本法案」、に次の記載がある。
第4条 (国民の責務)
国民は、国の安全保障施策に協力し、我が国の安全保障の確保に寄与し、
もって平和で安定した国際社会の実現に努めるものとする。
「責務」、「協力」、「寄与」、とは一体何なのか…???
もって平和で安定した国際社会の実現に努めるものとする。
「責務」、「協力」、「寄与」、とは一体何なのか…???
この流れをそのままにしておいていいのだろうか…。
詳細はまた別に記する。
§
法律について理解が足りない…、という批判がある。
「そんなの関係ねぇ~!」
もう死語に近い、そんな流行語を思い出す。
多くの国民が漠然と抱える不安…、それは直感だ。
だからといって、それを軽視すべきではない。
人が最後に突き動かされるもの…、
それはロジックではないのだ。
<④につづく>
