音楽を聴く環境 ④ | 追憶の骨 (bones)

追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。



<③のつづき>


<ステップ③> 音を聴いてみよう

いい音源がアップされていたので
ちょっと聴いてみましょう。


Cause we've ended as lovers / Jeff Beck  1975

僕は先日、大切なのは感受性だと書きました。
それはその通りだと思っています。

音質はオプションです。
でも、こういう音楽にはオプションがものを言いますね。

なんて瑞々しい音なんだろう!

1本のギターから出される様々な音、
微妙なニュアンス、細かな指使い。

やさしい感じ、かなしい感じ、何か訴えるような強い感じ。
言葉を介さない感情表現、決してテクニックじゃない。

音質の差を超えて
必ず伝わるもの。

 §

このレコード音源、ノイズあるけどいい感じです。
それで、今回下にあるCD音源のものと聴き比べしてみましょう。

これはおそらくリマスター盤だと思います。




1980円セットでこの二つを聴き分けるのは少し困難だと思います。
逆にこっちのほうが良く聴こえるかもしれません。

それは、このCDは昨日書いたような音質補正が入っているからです。

レコード音源のベースの音はまるくて、ぼわんとしています。
それが全体の深みになって、広い空間を感じさせてくれます。
どの音量でも、ギターの細かいニュアンスが伝わります。

CDのほうは、ベースを強調するためベースのエッジ(高音)を立てています。そのため、時折ギターの音とぶつかります。それを少しでも避けるためギターの音が少し大きくなっていて、全体の空間感が出ていません。

パートごとの音は聴きやすいのですが、
全体としては雑な印象、音量が上がるところが不愉快です。

広い空間に、水を垂らしたようなギターの音
そういう感じが出ていないのです。

 §

ここまで読んで、「あ、そうかも!」って思ったら
あなたも立派なマニアですね。


<おわり>