我々ホモサピエンスは地球史上最も恐ろしい存在だった!?


何を今更という声も聞こえてきそうですが、多分ちょっと思ってる以上に根が深い話なんですよ。。



科学文明の発展や自然開発によって、多くの動物を絶滅・絶滅の淵に追い込んでいるのは、もちろん周知の事実なのですが、そういった近々の殺戮を除いても、我々は多くの種を絶滅に追いやってきたのです。



われわれホモサピエンスは、アフリカから中東を経由して世界各国へ適応放散をしていきましたが、その過程で、多くのコンペティターや獲物たちを駆逐していきました。


その中には親戚筋であるネアンデルタール人なども含まれています。


なんせ、今現在ホモ属で生き残っているのはホモサピエンスだけなので、後は経緯はともかく駆逐してしまったといえます。



そして、それはホモ属だけの話ではありません。


化石証拠など事実だけみても、ホモサピエンスが到達したエリアでは、続々と大型の動物が駆逐されていった様です。


ホモサピエンスの適応放散と動物の属レベルの絶滅の年代がほぼ一致しているらしいのです。


特に顕著なのがオーストラリアなど比較的早い時期に超大陸から分離し、海で他の地域と隔絶した孤島など、独自の生態系を確立していた地域で、おそらくホモ属がこれまで到達していなかったところでは、生態系そのものを破壊してしまったといわれています。


一応当時陸続きだったとはいえ、寒冷地域を乗り越えないと到達できなかったアメリカ大陸などでも同様の現象が起こっていたようです。


これはホモサピエンス程尖鋭的ではないながら、知恵で狩りをするといった他のホモ属への対応がなされていなかった地域では、人類は天災以外の何者でない程、急激な猛威を振るったのではないかと考えられています。



この段階ではまだホモサピエンスは他のコンペティターと同様の狩猟民族だったわけですが、農業革命により、人類が農耕民族へとシフトした際に、再びこの時以上の大量絶滅を引き起こしたといわれています。


それは地球全体の生態系を作り変えてしまうような大規模なものでした。




これらはまさに地球で何度も起こった大量絶滅に匹敵するといっても過言ではないほどの事件といえそうです。



何千万年後かに誰かがこの時代の地層を調べたら、ホモサピエンスが栄えた時代を境に大量絶滅が巻き起こった事を確認する事が出来るかもしれません。



ちなみに農業革命は、もちろんホモサピエンスの人口を爆発的に増加させましたが、それだけではなく植物界の構成も激変させました。


麦、米、トウモロコシなど、これまで一部の地域で自生しているに過ぎなかった穀物類が、恐ろしい勢いで地上を覆う事になります。


もちろん植物界だけではなく、牛、豚、羊、鶏などがありえないほど増殖するという異常事態を巻き起こしたのは、理解可能かと思います。



その後の産業革命後の話は語るまでもないと思いますが、人類がなんかやらかすたびに、地球の生物史を書き換えているわけで、これはもう人類はもはや自然という地球の加護から完全に独立してしまったといわざるをえないでしょう。


よくSFなどで、人類をがん細胞にたとえる人がよく見られますが、これはもう否定できない事実かもしれません。



人類ががん細胞と決定的違うのは、人類がそれを知覚しうるという事かと思います。


但し、昨今自然主義がささやかれますが、これらの歴史を振り返るとチャンチャラおかしい話で、人類の贖罪はその生誕までさかのぼる必要があるわけです。


さらにさかのぼってサルの様な生活までさかのぼる覚悟がないと、失われた地球の生物史の輪には戻れないという事を自覚すべきです。


小生自身も人類が自然主義に立ち返って、昔のサルのような生活に戻れるとは決して思ってはいません。おそらく人類はそれを選ぶぐらいなら、自滅を選ぶでしょう(人類以外の視点からみたら迷惑きわまりないはなしですが・・)。


しかし、自分が地球を食い荒らしている事をようやく知覚したわけで、地球が限界を向かえ人類が自滅する段階にいたるまで、別のアプローチによって、自身を守る術を見出すしかもはや道が無い事は明らかです。


地球がわが子として守ってはくれないところまで人類はとうに来てしまっているんだ・・・と、思いを馳せる今日この頃なわけです。