この言葉、ちょっと古生物学に詳しい人なら、聞いたことあるんじゃないでしょうか。



アノマロカリスといってピンと来るような人なら特にね。


要は、生物の進化史において、古生代のカンブリア紀に爆発的にその生態のバリエーションが増えた事をそう呼んでいるわけです。


ところが最新の研究では、どうやらそうではない事がわかってきたようですよ。



実際にはその現象自体は、カンブリア紀の前のエディアカラ紀(またはそれ以前)に起こっていたという事らしいのです。


ではなぜこれまで、生物の多様化がカンブリア紀に起こっていたといわれていたかというと、この時代化石として残りやすい硬い体組織を持った生物が多数出現したというのが理由のようです。


硬い体組織というのは、甲殻類の様なキチン質や、イカの甲羅のようなカルシウム製の体組織のことですね。


それ以前の生物は基本体が軟組織のみで出来ていた為化石に残りにくかったという話です。



ちなみに、エディアカラ紀末?に大量絶滅が起こっていることがわかっていて、それを境にほとんどの生物群が刷新されているそうで、現世生物につながる様な生物群はこの時(カンブリア紀)に大半が出現しているらしいですよ。


その後、恐竜絶滅に代表される様な大量絶滅に幾度と無く襲われるわけですが、この時発生した系譜の生き残りが次の時代を担ってきたわけで、意味は違うかも知れませんが、カンブリア爆発という言い方もあながち間違えではないような気もします。



ちなみにこの話は、古生代を中心に前中生代の生き物について書かかれた、土屋健氏著「古生物たちのふしぎな世界」からの内容よります。


古生物といえば中生代の著書が多い中、中々の名著だと思いますので、興味のある方は是非手にとって見てください(電子書籍もあるようです)。


比較的最新の学説を交えながら多くのイラストとともに古生物が年代順に説明されています。


特に、カンブリア紀の生態系の頂点であった、アノマノカリスがその後どのように変遷していったかなど、非常に興味深かったです。