皆さんブロントサウルスという恐竜をご存知でしょうか?

小生と同年代かそれ以上の方々には大変なじみのある恐竜の名前なんですが、いつのころからかほとんど聞かなくなりました。


小生が子供のころは、恐竜の3大スターといえばティラノサウルス、トリケラトプス、ブロントサウルスでした。

ブロントサウルスは、和訳ではカミナリトカゲ=雷竜のと訳されていました。

そうです。

ディプロドクスやブラキオサウルス、アパトサウルスなどに代表される竜脚類の巨大草食恐竜の総称的に使われている雷竜はブロントサウルスか取られたものだったのです。


雷竜、とんでもなくいい名前ですよね。

その巨体ゆえに、歩くと雷のような地響きがする。

すごくイメージ逞しくされます。


ところが、いつのころからか、この名前は一般に使われなくなってしまいました。

ブロントサウルスはその少し前に発見されていたアパトサウルスの一種と認定されていたのですが、それから100年近く経ってから、いや一種ではなく同一の恐竜だと判定されてしまったのです。


アパトサウルスとブロントサウルスが同種の恐竜だとすると、命名先取の原則でアパトサウルスが正式名となり、ブロントサウルスは事実上消滅してしまったという次第です。

この説がでたのは1970年台らしいのですが、新説が世間一般に浸透するのはには時間がかかります。

特にブロントサウルスほど有名かつセンスのある名前となれば、なかなか改定されることなく、したがって小生の子供時代にはブロントサウルスの名が相変わらず使い続けられていたようです。


小生がブロントサウルスという名が消滅し、アパトサウルスになったというのを認識したのは確かもう大学生になろうかという時代だったと思います。

ちょうどロバート・バッカーによる、恐竜についての革命的な新説が次々出されていた時期と重なるのですが、何気にそれらの新説以上にショックでしたねwww


そして、最近このブロントサウルスの名前が再度脚光を浴びる説が発表されました。

その説によるとアパトサウルスとブロントサウルスは別種ではないかという研究結果が発表されたのです。

ブロントサウルスが復権するかもというニュースです。


アパトサウルスが属するディプロドクス科はその数も種類も生息範囲も広いことから、近年続々と新しい化石が発見されて続けています。

とある研究チームでこれらを再度比較検討し、整理しなおしたところ、他の近縁のディプロドクス科の恐竜に比べて、ブロントサウルスとアパトサウルスの間にでは明らかに異なる特徴が多く見られる事がわかりました。

詳細は省きますが、発見された種どころか、ブロントサウルス属という新たな属を作るべきというのが、この研究チームの見解でした。

この説が広く認知される様になれば、いずれ、昔子供向け図鑑をにぎやかしたブロントサウスの名が、再び図鑑などに掲載される日がくるかも知れません。


これだから、古生物学は面白いですね。


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