手術中のミスで重度後遺症、医師2人を書類送検
 
 神奈川県警は12日、乳がん手術中のミスで患者に重度の後遺症を負わせたとして、同県立がんセンターに勤務していた男性麻酔科医(41)(神奈川県大和市)と、手術を執刀した男性医師(37)(静岡県熱海市)を業務上過失傷害容疑で横浜地検に書類送検した。
 
 発表によると、2人は2008年4月16日、横浜市の無職女性(47)の乳がん手術中、全身麻酔をかけた状態で、酸素を送り込むための麻酔器具が外れたまま、18分間手術を続け、女性に脳障害や手足のまひなどの後遺症を負わせた疑い。2人は容疑を認めているという。
 
 女性は手術以降、意識不明の状態が続いている。
 
 麻酔科医は女性に全身麻酔を行った後、別の手術に立ち会うため、執刀医に引き継ぎをせずに手術室を出た。執刀医は、麻酔科医が不在と認識しながら手術を続けた
 
 同センターを運営する同県立病院機構は「患者と家族に深くおわびしたい。事実を重く受け止め、引き続き捜査に協力していく」とコメントした。
 
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手術中の事故によって重度の脳障害を来たしたものです
 
起きた場所は神奈川県立癌センター・・・
 
ま、一流施設といって良いでしょう
 
外科医と麻酔科医が書類送検された・・・
 
 
 
で、何が起きたのか・・・
 
 
全身麻酔をかけた状態で、麻酔器具が外れたまま
気付かなかったというもの・・・
 
どうしてか・・・
 
別の手術に立ち会うために
手術室を出た・・・
 
外科医は麻酔科医が居ないのを認識して手術を続けた・・
 
 
 
この事故も良くあるパターンで、
幾つかの不幸が重なっておきましたが
 
まず、一番の問題は麻酔科医が別の手術のために
不在になること・・・
 
これは、同時に幾つかの手術の麻酔を一人の麻酔科医が
担当する・・・
 
並列麻酔などとも言われますね・・・
 
これを求める病院は普通にあります・・・
 
 
 
 
勿論こんなことは本来ない方が良いに決まってます
 
この事故もこんなシステムさえなければ起きなかったのです・・・
 
 
 
次に麻酔科医が居ないと麻酔って全く機能しないのかといえば
勿論アラームがありますので、普通は気付きますよ・・・
 
これが第二の問題点ですね・・・
 
アラームが鳴らなかったのは不思議としか良いようがありませんね・・・
 
 
 
 
さて、並列麻酔などというのがどうして起きているのか・・・
 
これは一にも二にも手術点数が低いために起きています・・・
 
 
 
 
麻酔科医たちはこの様な現状に嫌気がさして
勿論、正当な評価も求めて
 
フリータ―となって行きました
 
こうなると並列は拒否も出来ます・・・
嫌なら行かなければ良いのですから・・・
 
 
安全な麻酔が出来る環境に於いてのみ
行って麻酔をかける・・・・
 
 
 
 
そして、給料も常勤で働くより数倍上がる・・・
 
この様なフリーの麻酔科医に眉をひそめる医者達も居ます・・・
 
 
 
 
しかし、こういう医者を生んだのは医者全体のシステムですよ・・・
 
勿論医者がそれらを作った訳ではありませんが、
団結して動けばこの様な問題ももっと早く良い方向に
進んでいた可能性が高い・・・
 
医者にはその程度の力はあったはずです・・・
 
 
 
 
しかし、結局どうにもならないようになるまで何もして来なかった・・・
 
 
 
 
医療事故調査にしても難しいとはいえ自浄作用を発揮すべきです
 
事故調なのか裁判なのか、裁判外なのか・・・
 
人命に直結するだけに事故の結果は非常に重大です・・・
 
医者達はもっと危機感を持って問題解決に当たるべきでしょう・・・
 
いつも意見が集約されませんね・・・