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勝手に妄想ブログ

大好きなアイドルの事を思うままに妄想します

「お兄ちゃん大事なものが逃げちゃうかもよ~」


聞いたことある声が、後ろから聞こえてきた。


翔さんの妹だ。


ちょっと甲高い声は、酒が入っている分さらに店内に響いていた。

いや、彼女の声は、きっとこんなにざわついている中でも、聞き分けられる。


翔さんが自慢している妹。


翔さんの周りにいつもくっついていた。

翔さんと4つ違うから、俺より一つしか違わないんだよね。

報道関係で体張っていて、ちっこいのに、よく頑張っているって翔さんも言っていたっけな。

台風の中、中継しているのを観たことあるけど、

傘で顔が隠れているって突っ込みいれたこともあるっけ。

最近は翔さんの彼女さんと3人でいるのをよく見るけど・・・・


「ニノ~。楽しくなーい。

どっか行こ?」


はぁ・・

俺。なんで好きでもない女と酒飲んでんだろ。


「ごめん。帰ってくれる?俺、やっぱ君と付き合うつもりない」


はっきり言ったほうが彼女の為。


怒って帰った彼女を確認して、

俺は、翔さんの妹のもとへ歩み寄ったんだ・・・




「それがどうしたんですか?」


真面目に聞いてみた。


「一緒に飲もうよ。酒強いんでしょ?

 連れの女の子。帰っちゃってさ。まだ飲みたいのに~」


確かに。

お酒は好き。何飲んでも、ちゃんと帰れるし、酔ったことがない。

たぶん、相手に隙を見せないように考えていると、酔えない。

ましてや、ニノの前では絶対酔えない!

この男。

何を考えているのか読めないし、鋭いし、

そのくせ、わんこののような笑顔を見せる。

ずるいと思う。



「いいですけど。

お連れの方。戻ってきちゃったらどうするんですか?

誤解されますよ。」



「大丈夫。

戻ってこないと思う。

仮に戻ってきても、翔さんの妹だってわかるでしょ?

俺だって、身内の人には手を出さないし。

安心して。」



身内に手を出さない・・・か。


ビールをグビって飲んで考えた結果、一緒に話すことになった。


話す内容は、お兄ちゃんのこと。



「家族で一番努力家で、みんなのことを考えてくれて、

まとめてくれて。一番下の弟の試合にも観に行くし、

芸能人なのに、関係ないって、私の参観日にも来たことあるし。

報道の空間でも、ばかにされないように、一番に局に入って新聞の確認しているし。

尊敬しかないなぁ・・・」


やばっ。

身内をこんなにほめるのっていないよね?

いつもこんなこと言うからひかれちゃうのに・・・

酒が入っているから、ついつい本音が・・・・


また、ブラコンって言われちゃう・・・。


恐る恐る

ニノを見ると、真面目な顔で聞いて、頷いてくれた。

ニノのグラスの中のお酒は、減っていなかった。


「わっかる~。翔さんって育ちがいいって思われているけど、

すっごい努力家なんだよね。

自分の眠る時間削って、いろんなことしているもん。

それをおれらーに悟られないようにしているからね。

自慢していいよ。お前!

俺、翔さんのこと自慢しているもん。すごいだろ~って」


また、わんこ顔で笑っている。


ああ。

この顔。本当に好き。


気付くまで時間がかかったなぁ~。

兄のこと自慢していいって。ちょっとうれしいな。


お酒も手伝って、気分もふわふわして、いい感じになった。

兄と一緒に飲んでいるみたいな安心感。


そう思った瞬間。

睡魔がきて、眠っちゃった。





「さっきからさ~。何してんの?お前」



「うぇっ!」


驚いた私に、ニノは声に出さない程度で笑った。


居酒屋でさっきまで夏帆がいた席に、ニノは座った。


酒で超絶ご機嫌だった私は、兄に電話した時、声が大きかったらしい・・・


「お兄ちゃんの大事なもの逃げちゃうかもよ~。だっけ?

翔さんの大事なものって、夏帆ちゃんのこと?

うまくいっていないの?」



こいつ・・・


本当にするどい。


お兄ちゃんはメンバーに付き合っていたことを、内緒にしていたんだけど、

なぜか、ニノだけは気づいたんだよね。

まぁ。

いつも3人で遊んでいたから、気付く人は、気づくかもね。

私のこと、たいていの人はブラコンって思っていてくれていたから。

気付かない人のほうが多かったんだけどね~。




「だったら、夏帆ちゃんはもう帰ったんだね。」


にやりと笑うニノ。



ああ・・

私。この笑顔に弱いんだった・・・