「いいから。
今日のあらしちゃんは観ちゃだめ。」
珍しく智が、番組を観るのをだめっていった。
何かある。
きっと、何かあるに違いない。
「どうして?
観たいんだけど。」
困った顔をすれば、智はたいていのことは許してくれる。
「おいらは、みないからな!」
一人で、隣の部屋で絵を描きだした。
モモクロと遊んでても、なんとも思わないけどなぁ・・・
あ・・・これね。
自分の好きなところ10個ねえ・・・・
①非常に優しい
うん。やさしい。
②あまり怒らない。
そうだね。
イラッてきても、口には出さないよね。
③耳が柔らかい
そうなの?耳が柔らかないなんて聞いたことなかったけど。
触らしてもらおう♪
④踊りがしなやか。
そうだけど、自分で言っている。ふふふ。
⑤透き通るような声
もう、何か吹っ切れたね。智。(笑)
⑥童顔
そうだね。その顔で32歳はありえないよね。
私と一緒って言ってもいいもん。
⑦男の人より手がきれい
って。なんか言葉がおかしくない?
⑧何かに夢中になるとそればっかりやっている
そうだね。今もそうだもん
⑨絵がうまい
うんうん
⑩鼻がきれい
これは私が言ったからだよね。
ちゅーするとき、必ずこつんって当たるんだもん。
隣の部屋で黙々と絵を描いている智の後ろに座り、
手を前に回す。
「どした?」
何も言わないで、耳を軽くかむ
「なに!」
「ふふふ。ホントだ。柔らかい」
「観たな~。この~」
智が私をくすぐる。
綺麗な手で。
その手がだんだん優しくなる。
髪を触り、顔を触り、きれいな鼻が近づいてくる。
それから、鼻はだんだん下へ降りていく。
う・・・ん
声が漏れそうになる。
「我慢しなくてもいいよ。」
歌うときの声と一緒でささやく。
今の智は私に夢中だったらいいな。
智の低い声に、喜びを感じる。
「つり、絵、 みさとが好き」
テレながら言う。
ありがとう。
私も智が好き。大好き。