松本が、いいタイミングで地方にいく。
その間に、出ていくことができる。
「姫。悲しいことだけど、私の手が治るまでの間っていう約束なの。
お別れのパーティーもしたしね。出ていかないとね。」
まだ、大丈夫。
惚れていない。
惚れていたとしても、傷はまだ浅い。
思い出って、手紙のやり取りしかないけど、
楽しかったなぁ。
昨日は、普通だったし。
ここでの生活は
なんだか夢心地で過ごしたな。
アイドルの癖に謙虚な松本だったな。
遊んでいるのかと思ったら、毎日ちゃんと帰ってくるんだね。
ご飯も最初はどうなるかと思ったけど、
ちゃんと準備してくれていたし、
テレビでみる松本も、ここにいる松本も一緒だったよ。
キスはなんだったのって結局聞けなかったけど、
もういいよ。
ただ、黙らすためだけだったってわかったから。
姫をかわいがってくれてありがと。
ちゃんと出ていくね。
松本へ
最後の手紙。
世話になった!
ありがとね!!
仕事頑張れよ!
TVで応援しておくね。
町であっても声かけるなよ!
瑠奈
よし!
あと腐れないように書けた。
最後に、33階のいい眺めを見納めしてマンションを出た。
鍵は、ポストへ入れた。
携帯電話も着信拒否にした。
すべてを夢と思い込んで、思い出にした。