日本経済新聞がスクープした三菱重工・日立の経営統合と経産事務次官・保安院庁・エネルギー庁長官の更迭。経済部デスク陣は今日はとんでもない忙しさに襲われてしまったことだろう。

 海江田大臣の経産省首脳更迭は拍手だ。海江田大臣はこれまでも散々、経産省にはウソをつかれ騙されてきた。結果、その路線に菅首相が異義を唱え、形として煮え湯を飲まされる形となって、海江田には同情する人々がいたが、それは違う。海江田に原発に対する基本的な姿勢が作られてなくて、経産省の操り人形と化していただけだ。今回の人事が海江田一人で考えたというならそれはすごいことだ。ただし、自分も責任をとって辞任するなどと言わないで、できる限り経産大臣を続け、自分の考えるエネルギー・原子力政策を菅とタッグを組んでやり続けることが海江田に与えられた使命ではないのか。その無心の中に、次ぎなる道も開けるかもしれない。

 ところで、後任の人事だが、大臣官房付で、松永経産事務次官から辞任勧告を受けている古賀茂明氏なんて線が出せたらこりゃ、海江田の次期首相就任なんて道が出来るかもしれません。

この際、徹底的に経産省を改革されてはいかがでしょうか。


三菱重工の加湿器は重工で効きそうだ。
北陸電力が7月29日に検査中の志賀原発2号機の点検作業が終わり、原子炉再稼働が出来る状態になったと発表した。

北陸電力と言えば、6月15日の「今年の電力需給の見通し」 を発表し、原発2基が止まるので非常に厳しいとして、顧客に節電を呼びかけたものだ。だが、北陸電力の本当の予備率は28%もあることは当ブログでも数字を追った。

加えて、7月2日には経産省が定期検査で原発が再稼働しない場合、東北電力、北陸電力、四国電力、九州電力が、冬場も電力不足になるとの試算を発表したものだ。だが、経産省の発表は常に原発推進が第一にある。原発なければ電力足りないよキャンペーンだったことは、その後の週刊誌の報道で浮き彫りとなった。

原発が止まっても電力不足となる電力会社は1社もない。原発発電比率が48%という関西電力さえ、電力不足には陥らない。

電力不足にならないのに顧客に節電要請をした北陸電力。原発再稼働が出来る状態担ったといっても「ストレステストの準備中で、いつ再稼働できるかは話す段階にない」とコメントしている。だが、原発がなくても困らない電力会社の特色を生かす時ではないか。中部電力も原発がなくてもまったく困らない電力会社だった。浜岡原発の停止と同時に脱原発電力会社一位になれる提案したが、北陸電力の原発がない状態での電力供給予備率は中部電力のそれを上回る。この際、キッカリと脱原発を掲げることも考えてはどうか。

過去、一体の活断層の存在を隠してきた北陸電力だが、この際、能登半島を福島第一の危険性を完全除去するために再稼働しない決断をしてはいかが。

永原 功会長、久和 進社長、節電要請などの欺瞞キャンペーンを即刻引っ込めて、原発廃止の経営方針に転換されてはいかがでしょうか。


能登半島の海産物は旨すぎる
本日の朝日新聞に東京電力の設備供給力、つまり供給能力と実際の供給力について記事が出ている。

だが、これまでの大変だ節電せねばという記事を否定していないものだからチグハグな記事の仕立てとなっている。

節電を迫った東京電力のずさんなデーターを資源エネルギー庁は丸飲みにしてしまい、必要でもない過剰節電を求めてしまったとの記事。これだけで、節電要請や電力使用制限令などのデタラメを追及すればいいものを、過去の節電を求めた朝日新聞のスタンスの整合性を求めるためか、節電令発動1カ月で企業や家庭は大変だという記事を併合して出している。このため、朝日がなにを言いたいのかまったく分からない。

今日の記事を読んで朝日の読者はまともに判断できた人は少ないだろう。

ましてや、東電の供給能力の図表では正しい数字を使いながら、東電にダマされた朝日が浮き彫りとなっている。朝日の設備出力の出典は前回のブログで紹介した東京電力の昨年の数字。東京電力のホームページからIR資料室へ行く。その資料室の中の数表でみる東京電力の「電力供給設備」の28頁の図表。

東京電力の供給力能力は7810万kwとしている。だが、これは自社設備の能力ではない。他社受電までも含めた数字だ。自社設備によるものはあくまで6499万kwのはずだ。それを他社受電を含んだ数字をまず出して、それから震災で停止中の発電所や揚水発電でポンプの能力が限界で350万kwだダメだなどと相変わらず東電の言うがままの数字を出している。

自社発電に加えて他社発電などの電力量を加えていくのと、他社発電も含めた電力量から使えないものを引くのでは同じに見えるかもしれない。だが、他社受電も含めた電力から使えないものを引くのはごまかしがある。埋蔵電力を隠すだめだ。本日の記事には自家発電から購入として160kwが別に加えられているがこれは、経産省が埋蔵電力は160万kwしかないと主張した数字と奇しくも一致する。

経済産業省に気兼ねして、東電が出してきた数字そのままではないか。しかも、供給力からマイナスの根拠はあやふやだ。

東電、経産省に遠慮したような朝日の記事の作成方法。記者の頭もかなりの人間が東電、経産省に洗脳されていらっしゃる。

そもそも、計画停電も電力制限令もまったく不要だったことをチャント記事にして欲しいものだ。

それにしても原発難民を作った東京電力の罪を時とともに薄れさせてはならない。


本日の新聞各紙の違いが面白い。電力不足に対して各紙のスタンスが如実に現れている。

まず、産業界に基盤をよりどころとする日経新聞は「電力5社2兆円燃料増」と原発停止で電力会社は経営的に大変だと1面で騒いでいる。

同じく朝日新聞も原発が再稼働しなければ「電力不足 5年先も」と原発ないと電力足りないよキャンペーンのお先棒を担いでいる。さらに、電力各社の電力需要と供給力を今年、来年、3~5年先のケースを見ているのだが、これが、朝日新聞の独自試算と断っているがほぼ電力会社の発表数字をそのままのせているだけ。ただ、朝日の試算でも、まったく問題のない電力会社としてて中部電力、北海道電力、北陸電力を挙げている。           

毎日新聞はスタンスを違えている。 電力各社は揚水発電を2割も過少評価して見積もっている。東京電力は最も最初は揚水発電をまったく隠していた。だが、『週刊ポスト』のスクープなどで1050万kwの揚水発電を経産省とグルになって隠していたことが発覚した。その後、650万kwの揚水発電があることを明かしたが、まだ、残りを隠したまま。昨日の毎日の記事でも揚水発電の能力は1050万kw。しかし、供給量は700万kwとしたままだ。

この毎日新聞の記事は、社民党の福島みずほ党首が国会で質問、経産省がズルズルと公表をためらって、ようやく出してきたものを基本としているようだ。福島みずほさんのブログの各電力会社管内の需給見通し参照 経産省・各電力会社は公表を散々隠して、福島氏の追求にイヤイヤ出してきた数字だが、そこでも大きなウソをついているのだ。ましてや、各社の電力供給能力もすべてを出しているわけではない。各社が発表した今年の夏の供給力に合わせた辻褄合わせの数字を出してきただけのようだ。

原発の稼働をめぐっても菅首相と海江田経産相の対立があったが、電力需給情報開示でもその対立は深刻化していると本日の毎日新聞は報じている。首相が経産省に対して「埋蔵電力の数字をだせ」と指示したのに対して松永事務次官は160万kwの自家発電の余剰しかないと報告。菅首相がさらに詳細なデータを求めたことが明らかにされているが、海江田経産大臣はあまりにも経産省官僚の言い分だけを聞いているようだ。経産省は電力会社とグルになって本当の数字を隠している。

そもそも、松永経産事務次官はこの時点でウソを言っている。要は、電力各社の供給力に、自家発電から購入する他社受電を含めているのかいないのか。これが、電力各社でバラバラ。自社発表で公表しているのは中国電力のみだ。さらに、揚力発電は東電が当初すべて隠していたように、含まれているのかどうか分からない。

毎日新聞の記事では自家発電は全国3200万カ所で計約5400万kwあるが、既に売電や自家用に使っているので上積みが難しいというが、昨年の他社受電の実績の8月分を見ると(資源エネルギー庁統計表一覧の22年度の2-(3)最大3日平均電力の項目にあり)なんと、3016万kwとなっているのだ。経産省はこの数字を丸々隠している。また、揚力発電も最初はゼロ提示。東電は650万kwを出してきたが、それでもまだ2割を隠していたというわけだ。

経産省はこれらの電力量を知っている。だが、公表はしていなかった。電力会社も自家発電のみ供給力を発表して本当の供給能力は公表してなかった。だが、電力不足のウソがバレて、震災から時間がたつにつれ徐々に公表。この落差を菅首相は「埋蔵電力」として公表しろと言っているのに過ぎない。それを経産省は自分は知っているので、埋蔵電力とは認識していないので、表向きはないというしかないのだ。                             

経産省は原発維持の頭が最初にあるから「電力足らないキャンペーン」を推進。国民をミスリードするための情報隠しをしていた。揚力発電の出力をすべて隠していことは、資源エネルギー庁の担当者が週刊ポストの取材で明らかにしている。                  

そして他社受電の数字。これこそが、ゴマシカのマジックのような数字だ。要は、この場合電力会社は発送電一体ではなく、単に、送電線を貸す役割になってしまい、表沙汰にはしたくない部分のようだ。これは、『週刊朝日』の連載「原発破局を阻止せよ」で広瀬隆氏が明らかにしたことだが、この他社受電を、電力会社は安く買い、われわれ利用者に高く売っているのだ。これはこれで問題だが、電力会社はこの自分で発電していない部分の割合が高くなると、事実上、自分たちが発送電分離の方向へ動いていることになり、電力の独占供給の体制に穴が空くことを恐れ契約を減らしているのではないかと広瀬氏は看破している。(『週刊朝日』2011年の7月1日号) 
                                 
また、当ブログでも紹介したが、馬淵澄夫前首相補佐官がこう言っていることで明らかだ。「電力需給が本当に逼迫するかは、きちんと計算すべきだ。経済産業省の数字には供給電力に揚水発電が入っていない。自家発電、いわゆる埋蔵電力も計算外だ。それらを10%使えば、需給はバランスさせられる。」 

極めて、単純な話だ。

そして、時間稼ぎをして、隠して隠して、ついに出してきた経産省の電力各社の数字はこの揚水発電と自家発電も出して来たのだが、全体像で数字の辻褄合わせの大ウソがある。

経産省が新たに出してきた「東京電力の電源設備」(平成23年7月現在)を見てみよう。
原子力 249万kw
火力 3722万kw
水力 308万kw
揚力 700
その他 491

で、合計 5470万kwが今年8月の供給力であるとしている。
これは、7月1日東京電力が「今年夏の需給見通しと対策について」(第4報)と発表を重ねるごとに徐々に供給力を増やしてきて、この日5540万kwの供給力を発表したがその数字に近いものだ。

だが、これでも揚水を350万kw隠しており、その他の他社受電などの部分を491万kwとしているが、これは、昨年8月の他社受電の実績1053万kwの半分以下だ。これを足し算すると6067万kwとの供給力となるのだ。8月の電力ピーク5500予測でも供給予備率は10%を超えるのだ。電力使用制限令がいかにでたらめな「電力足りないキャンペーン」の一環として行われたのかを示す。計画停電と同じ、東電・経産省のコンビに騙されたのと同じだ。計画停電では信号がつかなくて死者が出たことを考えれば東電と経産省のウソの罪はあまりにも大きい。

東京電力のデータ隠しは子どもじみている。自社のホームページから過去の電力需給実績などのデータをすべて消去。電力が足りないキャンペーンを覆す数字を分からなくした。だが、株主向けIR情報までは消去できなくて、昨年のエネルギー別発電設備出力を見ることが出来る。東京電力のホームページからIR資料室へ行く。その資料室の中の数表でみる東京電力の「電力供給設備」の28頁の図表。

ここを見ると自社設備と他社受電の出力がよく分かる。21年度を見れば東京電力の自社設備出力は6448万kwだ。ちなみに、他社受電を含むとこれが7769万kwに膨れ上がる。この図表では揚水発電は確かに他社受電を含むと1053万kwある。他社受電を含むと水力1463万kw。火力4486万kw。と原子力が全滅しても5949万kwの出力を持っていることになる。原発がなくても東電は供給予備力8%と十分な供給力を持つことになる。夏場のピークの2日ほどを念のため節電すればいいのだろう。

ともあれ、福島氏の質問で国会に出した経済産業省の各電力の数字は各社が今年の夏に向けて発表した「電力需給について」の数字に合わせた、揚水発電や、他社受電の数字を加えて、自社供給力を大幅に削った数字を出してきたようだ。福島氏も今回の数値はわざと低く設定していると見抜き、実際の数字を今後も追及していくとしている。

もっとも、福島氏の質問で経産省は各社の緊急時調整契約も出してきた。各社とも、いざの時はこの電力も期待できるようだ。こうした数字をこれまで隠して、経済産業省は海江田大臣を騙し、国民を騙し、国会を騙し、つまりは、ウソ発表に合わせただけの辻褄合わせの数字を出し続けている。


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電力会社は原発がすべて止まっても、電力供給に支障はない。中部電力は浜岡原発をすべて廃炉にしてもまったく問題なく、“脱原発”の第1号電力会社になれることが分かった。(7月22日付けの当ブログ)

そのほか、中国電力、四国電力、九州電力 、北陸電力、東北電力、北海道電力も原発が1基も動かなくても電力供給に問題はない(6月から7月の当ブログで各社の本当の電力供給能力を点検してみた)。もちろん東京電力もだ。東電は、2003年の夏に原発が1基も動かすことが出来なかったにも関わらず、乗り切った。もちろん、電力使用制限令なぞの緊急的な措置も発動もされていない。この夏、東電は節電のお願いのテレビコマーシャルを1日中流していた。アニメの少年が発電機を手動で回すCMで、朝方は余裕で回しているが、午後になると必死で発電機を回していて、かなり疲れて、グロッキーになる寸前とかのコマーシャルだった。省エネ機器も拡大しておらず、最大電力はその時当たりの方がピークの記録を残しているにもかかわらずだ。

問題は関西電力だけだ。 関西電力の電力供給量の48%を原子力がまかなっている。というのが関電の売りだった。だが、これは、あくまで、関電がその数字で発電しているだけのことだ。火力などを停止して、原発の比率が高くなるように恣意的に運転しているだけだ。下記で検証するように発電能力的には関電の原子力の比率は単に27%にすぎない。それを無理矢理、48%にもなるとの運転操作をしているのだ。
      
関西電力の発電能力は何度も見てきたように3487万kw(資源エネルギー庁統計表一覧の発電所認可出力表で分かる)。今月、調整運転という定期検査中の歪な稼働を続けていた大飯1号機が手動停止せざるを得なかったという重大事故を起こした。関西電力の誇る3つの発電所の11基の原発で動いているのは4基のみとなってしまった。美浜2号機、大飯2号機、高浜2号機、高浜3号機の4基だけだ。

これらの原発が定期検査に入ってすべての原発が止まればどうなるのか。

関電の原子力発電は976万kw。全ての原発が止まれば関電の発電能力は2511万kwということになる。今年の最大電力を関電は昨年の猛暑並と同じ3138万kwと必要以上に高く想定しており、これでは到底足りない話になる。

だが、他社受電量は昨年8月の実績で628万Kwもあるのだ。628万+2511万kwで3139万kwを確保できるのだ。ギリギリだが、十分だ。関電がお好きな節電の設定を15%にすれば、供給予備率は15%となるではないか。そうか、原発がすべて止まった時を想定していたのか。ムムッ、関電はやるではないか。なんてことはしなくても、原発がすべて止まっても、中部電力や西日本の電力各社は融通の能力さえある。5社からそれぞれ50万kwも融通して貰えば、予備率は10%を軽く確保できる。電力使用制限令下の東電さえ、副社長が関西電力に融通できると言い切っていたではないか。揚水発電も、原発がなくとも火力などである程度確保できるのではないか。

電力不足はまったくの経済産業省と電力会社が描いた大ウソだった。原発をすべて廃炉にしても、日本はまったく大丈夫だ。原発を即刻止めて、自然エネルギーに確保に全力を尽くす方が日本経済の活性化に寄与するのではないか。もはや、新たな原発を作ることは不可能だ。原発は、今、即、捨て去る方が日本の経済再構築のためにもいいようだ。


波力発電も期待できる。