2024年 6月1日(土曜日)

 

6月に入ったというのに、寒い。。。上下ヒートテックで固めて、自宅では袖なしのダウンジャケットを着ていても、指先が冷たい。さすがに6月だから暖房を入れるのは我慢して、厚着で凌いでいるけど、この天気には本当にうんざりする。

 

そんな土曜日の朝、補習校で心に染み入る校長先生のお話を拝聴した。今日は補習校で懇談会が予定されており、懇談会よりも前に自由参加だった校長先生の講話を聴きに行った。たくさんの学びや気づきがあった。校長先生のお話の中で、特に印象に残った部分やメッセージを忘備録として書き留めておきたい。

  • (子供は)いつ伸びるかは分からない。
  • 補習校での学習は週に1回しかない。大人でも翌日には忘れてしまう。ペンキを何度も薄塗りすることできれいな仕上がりとなるように、自宅でも保護者が今日や補習校で勉強したことはなんだったのか、その日のうちに子供に聞いてあげてほしい。
  • 「早く正しくやる子」を期待され、押し付けられるのは苦しい。子供だけでなく、人は、他人や理想などと比較されると苦しい。
  • (先生が色々試したり校長先生のご自身の体験から)子供に早くしなさいと言ってもゆっくりしなさいと言っても、効果はどちらも同じだった。そうであれば、ゆっくりしなさいという声掛けの方が、大人もゆとりが持てる。
  • (勉強してもなかなか覚えられない、結果を出せないと言ってきた子供へ)勉強というのは、水たまりの中に石を投げ入れているようなものだ。石を入れたこと(勉強したこと)さえ覚えてないだろう。でも、入れた石はなくならない、石を入れ続けていけば、どこかの段階で底に石が積まれて必ず石が自ら顔を出す時が来る。入れた石はなくならない、無駄な努力というものは決してない。
  • 子供の手を見るように、横顔を見るように。テストの結果などではなく、インプットを褒めてあげてほしい。子供一人一人、背中にはこれまでの人生とこれからの人生を背負っている。子供たちの将来を想像するとそれだけで胸がいっぱいになって、涙が出そうになる。
  • 「そったく同時」またとない好機という意味で使われる。ひな鳥が生まれ出ようと殻を破って出てくる時に内側からくちばしでつつく。親鳥はそのつつく音を聞いて、殻の外側からつついてやる。内側と外側からの力で殻が破れて、ひな鳥が出てくるというのが本来の意味で、学ぼうとする者と教え導くものの息が合って相通じることを言う。子供が関心をもって自分から学びたいと一歩踏み出した時に、そのタイミングを捉えて意欲に寄り添ってやることが大切。ー子供はいつ伸びるかわからない、早く正しくと焦らせないでゆとりをもって見守ってあげたい。
懇談会では、担任の先生から中学2年生の指導目標や方針などを伺った。補習校指導歴約30年のベテランの先生で、授業が面白いらしい。子供も先生のことが好きだし、金曜日には私が聞いていないのに、「明日は補習校、楽しみだな~」と言っているので、軽く驚いている。今年度は、授業中に毎週10分作文と短歌を作っているらしい。これまでにSくんが書いた作文を読むこともできた。正直すぎて、吹き出しそうになった作文もあったし、はったりで事実を書いていないものもあった。でも全体的にはとてもポジティブで、「補習校に通うのは楽しい、高校3年生まで続けることを目指している」とはっきり明記しているのには驚いた。
 
素晴らしい先生に担任してもらえて、Sくんはとてもラッキーだと思う。習い事をする良い点の1つは、すてきな大人に出会うことだと思っているが、今日も校長先生や担任の先生のお話を伺ってそのように思った。去年、補習校に復学するか否か、(私が)相当悩んだけど、やはり復学したことはSくんにとって良いことだったなと思った。