2024年 3月9日(土曜日)

 

今週木曜日の放課後、今学期のスクールコンサートがあった。今回は歌の出番はないため(2週間後の歌だけのコンサートがあるので)、今学期は学校で、オーケストラと弦アンサンブルの練習をしていた。今週月曜日までは。ところが火曜日に先生に呼ばれ、2日後のコンサートで、にわかに結成されたメンバーでバイオリンを弾くことを先生に頼まれたらしい。

 

2週間前から、アジアの提携校から交換プログラムでSくんと同じ学年の子供たちが20人強来ており、Sくんと同じクラスにも数人編入している話は聞いていた。その中で音楽が得意な子と一緒にコンサートで披露するという試みだったらしい。6人のメンバーで始めたところ、翌日に2人が抜けて、結局、歌1人、バイオリン2人、チェロ1人という4人の編成になったらしい。バイオリンとチェロの女の子は、提携校から来ている子たちで、歌はSくんの仲良しの友達。バイオリンの女の子がとても上手で、Sくんは自分は足元にも及ばないと言っていた(笑)。このメンバー編成に合わせて、先生がそれぞれのパートをアレンジしてくれたOver the rainbowをやることになったらしい。

 

コンサートまでの2日は、早朝とお昼休みに練習し、前日と当日のリハーサルで迎えた本番。2日しか練習していない割には、まとまった演奏だった。歌と弦のカルテットというのは、どういうものなのだろうかと思ったけど、歌が入っていたことによって、曲の良さが伝わる演奏になっていたように思った。Sくんのパートはしっかりと、もう一人のバイオリンの女の子が弾いたパートは優雅で柔らかく、演奏としてバランスが取れていたし、バイオリンの異なるパートが架けあいになっている箇所もよかった。

 

家で私が練習をみている曲をSくんが学校のコンサートで演奏する場合、どうしても上手くできなかった細かい点に注意がいってしまい、私はあまり褒めたことがない(苦笑)。今回のように私が全く見たこともない楽譜で完成形を知らない曲の場合は、おおらかに聴ける(笑)。普段、私はSくんのYouTubeなどに上がったコンサートでの演奏を聴きかえすことはほぼないのだけど、今回はなぜだか聴いてしまった。こんな急な先生からのリクエストでも、ちゃんと期待に応えられたこともよかったと思うし、こうやって結果を出し信頼を積んでいっているように感じられた。にわかメンバーによるカルテット、急すぎて私が若干ひいたけど、Sくんにとっては、良い経験になったと思う。