2024年 2月22日(木曜日)


先週末、近くのコミュニティセンターでMさんの友人たちの集まりがあった。そこでMさんに押しつけられてSくんがバイオリンを弾いたところ、想定外に喜ばれたらしい。翌日には、その集まりをオーガナイズしていたMさんの友人から連絡があって、昨日Sくんのバイオリンを聴いた複数の友人から、Sくんは誰からどのようにバイオリンを習っているのか、先生について教えてほしいと連絡があった。友人知人でなく、演奏を聴いた人からこんな風に尋ねられたのは初めてのことだ。


そもそもMさんが当日に思い出し、補習校の後だし家で休んでいたいと言っていたSくんを、Mさんが無理やり連れて行った。バイオリン演奏だって何の準備もしていないし、唐突過ぎて、嫌だと言っていたSくん。私だって同じ気持ちになると思うので、Mさんに一緒に行くこともバイオリンを弾くことも押しつけるべきでないと言った。でも、これは自分とSくんの話だからと、言って必死でSくんを説得しているMさん。


途中でSくんの方が折れて、バイオリンを持って出かけた。これまで、このようなMさんの押しつけには、Sくんは真っ向から反発して、最終的にはMさんが望む状況にならず、彼がぶち切れて終わることが常にだった。しかし今回は、ここでこれ以上ごちゃごちゃ言い合っても解決しないので、ダディの望むように弾くわと言って出かけた。


これまでは自分の気持ちを優先して行動していたSくんだけど、相手(特に家族)のことを考えて、自分の行動を変えられるようになったのかと、Sくんの成長に、ほうと思った。


参加者は50人くらいで、そのほとんどがインドの人たちのイベントだったらしい。私は疲れて家で休んでいたためSくんの演奏は聴いていないのだけど、Mさんの友人が送ってくれた演奏動画を観てみたところ、学校のコンサートよりものびのびと弾けているように感じた。突然の話だし、学校などの場でなかったこともあり、別に失敗したっていいや〜と思って、緊張せず弾いたらしい。愛の挨拶、暗譜でいつでもどこででも弾けるようにしておくといいだろなと思っていたので、早速役に立ってよかった。


私は音楽関連のこと以外にも、MさんのこういったSくんへの押しつけには感心しないし、今でも時々、MさんとSくんがぶつかる原因となっている。


私の場合、何かSくんにやらせたいことがある場合は、事前にご褒美(美味しい食べ物)で釣って、Sくんにやる気をもって取り組むように仕向けている。彼はころっと釣られるので、今のところ、この作戦で失敗したことはない(笑)。Mさん、私よりずっと賢い人だと思うけど、Sくんの気持ちを操ることにおいては、まだ私の方がずっと上だな〜と思った。一方で、少し無理してコンフォートゾーンから出すというのも、悪くないのかもしれないな〜とも思った出来事だった。