明盲の部屋
炭酸が口腔ではねる
雛のように
大きく開けることに慣れた口から
すみずみに軽快な吃音?
概念表示の過剰を演じ
要領よく加担して
さらすことなく
カラクリを陰鬱に笑い
みちみちているから
死の圏域を
とまどいもせず
どこででもあっさり
セイケツに味わうことができる
壁の暦の切片よ
追放され続ける意味のどこを切り取れば
分裂した日付の間から
血が一筋流れるのか?
内燃機関は賭けを浪費して
消耗するため・・・
※
明るさの下では見えない
深夜まで待って
電灯を消すと
すべて承知していると言うように
微笑みながら見つめる
「ドビニ嬢」