そもそもHSコードって何？

そもそもHSコードって何？

HSコード（Harmonized System Code、調和制度品目分類）は、国際貿易において使用される商品の分類システムです。世界関税機構（WCO）が管理しており、国際的な貿易取引を円滑にするために設計されています。HSコードは、商品を国際的に一貫して分類し、関税や輸入制限、統計などの管理に役立てるために使用されます。

HSコードは6桁の数字で構成されており、前半の2桁が商品の章、次の2桁が項目、最後の2桁が細目を示しています。各国はさらに独自のサブコードを追加して細分化することができますが、最初の6桁は国際的に共通です。

例えば

• 01章：動物（生きている）
• 0101項：馬、ロバ、ラバ
• 010121：生きている純血種の種馬

HSコードは輸出入業者にとって重要であり、正確なコードの使用は通関手続きを迅速にし、貿易上のトラブルを避けるために必要です。

HSコードを記載しないと、トラブルになりますか？

HSコードを記載しないと、いくつかのトラブルが発生する可能性があります。以下はその主な例です。

1. 通関手続きの遅延：

   • HSコードがないと、通関当局が商品の分類を確認するために追加の審査が必要になり、通関手続きが遅れることがあります。

2. 誤った関税の適用：

   • 正確なHSコードがないと、商品に対して正しい関税率が適用されない可能性があります。これにより、過剰な関税が課されるか、逆に不足分が後で請求されることがあります。

3. 罰則やペナルティ：

   • 多くの国では、正確なHSコードを提供することが法的に義務付けられており、これを怠ると罰則やペナルティが科されることがあります。

4. 輸入制限の対象：

   • 一部の商品は特定の規制や輸入制限の対象となっていることがあり、正確なHSコードを記載することでこれらの規制の適用を確認することができます。記載がないと、規制品目として誤解される可能性があります。

5. 統計データの不正確さ：

   • HSコードは国際貿易統計の基礎となるため、正確なコードを提供しないと貿易統計が不正確になり、経済政策の策定や企業の市場分析に影響を及ぼすことがあります。

これらの理由から、HSコードを正確に記載することは非常に重要です。輸出入業務に従事する際は、事前に商品の正しいHSコードを確認し、書類に正確に記載するようにしてください。