の続きです。

先ほど、ほとんど書き上げた記事が全て消えてしまってショック〜泣くうさぎ

なので、シシィの夢の館(ヘルメスヴィラ)は駆け足でご紹介。

モザイクと木製の壁と天井が美しい階段ホール。


どの部屋も天井が美しいキラキラ


ステンドグラスの色合いも可愛くてツボ飛び出すハート



日本の壺もある八角形の部屋。


シシィの体操室


体操器具が置かれている当時の様子


フランツ・ヨーゼフ好みに設られたシシィの寝室(落ち着かないアセアセ


部屋の隅には、息子ルドルフが自殺した後、シシィが作らせて寝室に置いていたメランコリーの像が。



ますます落ち着いて寝られないあせる


壁や天井画はハンス・マカルトによるもの。


Stadtpark(市立公園、シュタットパーク)にもマカルトの像があります。


隣のシシィのサロンの方が、シシィ好みに作られてるんだろうなと思いました。



天井画は、マッチュとクリムト兄弟による作品『春』。


でもこれが、どう見ても、いつも華麗で緻密なマッチュとクリムト兄弟の作品にしては稚拙な出来だな〜って思ってしまう。


顔とか、ちょっとありえない出来だと思いませんか?


なんでこんなやっつけ仕事みたいな雑な仕上がりなんだろう?って、不思議に思いましたが、どうやら1970年代に大幅に修復されたようで、その時にオリジナルのクオリティを失ってしまったのかも……。


昔話題になった、スペインのキリストの壁画の修復を思い出しちゃった……。


ウィーン大学の大ホールの天井画もマッチュとクリムト兄弟の作品ですが、クオリティが全然違う……。


ウィーン大のウェブサイトから、バーチャルツアーでこの大ホールをグルッと見られます。


楽しいのでぜひ!


そして、隣の従業員たちの日曜日の礼拝用としても使われていた部屋の天井もまた美しくてキラキラ


お隣はフランツ・ヨーゼフの執務室


このマントルピースの上のシシィの絵、なんだか違和感ありませんか?


えっ?


なんか表情も構図(肩と頭のバランス)も変で、パロディみたいな絵だな〜って思ってたんです。


あまりに不自然だから、もしや絵じゃなくて、大理石を組み合わせて絵を描く手法で作られてるのかな?とも思ったり。


でも解説を読んだら、もともとはゲオルグ・ラーブによる乗馬服姿のシシィの肖像がかかっていたらしいのですが、オリジナルは消失してしまっているらしく。


そこで、さまざまなシシィの複製画をかけたりもしていたらしいのですが、結局2006年に新たにオーストリア人の女性画家に発注して、2007年に制作されたものなんだとか!


(えー、なんでー?)←心の声


でもこれが変だと思ったのは私だけみたいで、夫も下の子も特に違和感は感じてなかったみたい。


これを変(劣化版パロディみたい)って思う私の感性がおかしいのか?


この時点でもう下の子と夫は、とっくに先に進んでいて、あんまり待たせたら悪いので、最後の3部屋は駆け足で走る人


フランツ・ヨーゼフの寝室

(シシィはこの部屋の方が良かったんじゃない???)


最後は、今までヘルメスヴィラで開催されてきた展覧会のポスターを集めた部屋。


1976年に開催された、このウィーンのファッションの展覧会、見たかったな!


展示と解説のボリュームは控えめですが、解説がドイツ語しかないから、解読に時間がかかるんですよねあせる


売店で英語のパンフレットも販売していますので、ドイツ語が苦手な方は、まずパンフレットを買ってから部屋をまわられたほうがいいかも。


シシィの夢の館を楽しんだあとは(私が笑)、下の子と夫にご褒美タイムで、カフェに直行。


私はイタリアのお酒、アペロール・シュプリッツ。


ウィーンに来たばかりの頃、夏にみんながこぞって飲んでいるこのオレンジの飲み物は何〜?って、すごく気になってた泣き笑い


帰り際に売店で英語のパンフレットを買いましたが、そんなに読まないかなと思って、悩んで薄い方を買ったのですが、やっぱり厚い方を買っておけば良かった〜!

(修復のこととか、知りたい情報があまり載ってなかったあせる


お天気がいい日は、カフェだけでも気持ちがいいので、お散歩がてらのお出かけにおすすめですキラキラ


地元の人もたくさん

(公園やカフェは入場無料)


そうそう、お隣のテーブルにお友達同士と見受けられる老婦人がお二人座ってらして。


お一人がお手洗いに立った間に、テーブルに残ったお一人がお支払いされていたんです。


その時にチップを弾んでいらしたみたいで、ウェイトレスさんがすごく丁寧にお礼を言っていたのと、ウェイトレスさんが告げた金額が思ったより高価で(60ユーロ以上)、一瞬、そこだけ耳に入ってきたんです。


私たちが来た時はお飲み物だけ召し上がってらしたけど、60ユーロ超えてるってことは、お食事もされたのかなぁなんて、ぼんやりと思って。


それから、お支払いされた方がお手洗いに立って、ふと気づいたら、先にお手洗いから戻られた方が、別のウェイターさんを呼んでお会計をされているびっくり


告げられた金額も、先ほど別のウェイトレスさんが告げた金額と同じ気がするびっくり


ええ! お会計用の小型ターミナルで計算しているのに、もう支払済みかどうかって、記録されてないの?


もしや、全く同じものを頼んで、別々にお会計をして、同じ金額ってこと?


私も一瞬ちらっと耳に入っただけなので、確信が持てず……。


でもお会計を重複して支払ってしまっていたら気の毒すぎる……。


どうしよう、どうしようと、夫に事の顛末を囁いてみたけど、「えー? 普通、支払った情報は記録されてるはずだけどね」って面倒くさそう。


先ほど支払いを済ませたご婦人が戻って来て、さ、行きましょう!ってなった時、あら、お会計は?ってなるかなと思ったのですが、お二人ともそんな様子も見せず、さっさと立ち去られてしまってあせる


あー、一言、声をかけてみたら良かった!


私の勘違いでも、別にそれはそれでいいんだし!


最後まで、追いかけようか悩んだけど、それも怖いかとか思っちゃってあせる


ハッキリとはわからなかったし、お金のことだったから、人様に対して余計なお世話かもしれないって思って、必要以上に声をかけるのを躊躇してしまった〜!


そんな一人ハラハラしていた私に、夫は


「あの二人、お互いに「私が支払ったのに、何も言わないなんて失礼ね!」って思ってるかもね」


「二人でお食事するの、これが最後になったりして」


って、なんだか他人事でお気楽なこと言ってくる〜!


でも本当にそんな誤解が生まれてたら恐ろしいな(自分でも知らないうちにやらかしてたりしてあせる)って思った、カフェでのひとコマでした。