義両親宅でのアスパラディナーを楽しんだ後は、毎年恒例のユーロヴィジョン・ソングコンテスト(ヨーロッパ国対抗歌合戦)を鑑賞。


私は社交疲れもあって、歌のパートが終わった時点で、投票結果が出るのを待たずに寝てしまったのですが、今年はなんとスイスが優勝🏆アップ


次の年のユーロヴィジョンは優勝国で開催されるので、チケットが手に入って、今年みたいな連休の日程だったら、来年は生で見られるかもビックリマーク


ちなみにこれが優勝したNemoの曲。


Nemoはノンバイナリー(性別を区別しない)を公言していて、優勝した曲「The Code」で、ノンバイナリーという自分のアイデンティティを受け入れるまでの軌跡を歌っています。


ユーロヴィジョンはLGBTQの歌合戦と言われたりもするくらい、LGBTQ系の歌手が毎年目立つ。


そして毎年必ずイロモノ系もいて、今年のフィンランドの代表はどうやら、「とにかく明るい安村」(「安心してください、履いてますよ!」の人)にインスパイアされたとしか思えないパフォーマンス泣き笑い


カメラワークとか面白かったけれど、視聴者人気もイマイチだったみたいで、残念でした(笑)


さて、次の日には、またまた家族勢揃いのランチ in チューリッヒが開催されて。


チューリッヒの街中を流れるリマト川沿いのレストラン「Zunfthaus zur Zimmerleuten」に集まりました。




総勢12人だったので、素敵なお部屋が貸切にキラキラ


窓のすぐ外がリマト川。



テラス席ではオープンエアフォンデュが楽しめるらしい。


物価(特に飲食店!)が高いスイスで、このロケーションとサービスを思うと、なかなか良心的なお値段と言えるかも。


他のお部屋も素敵でしたキラキラ


お食事は、私はシンプルなグリーンサラダの前菜と、


スイスではエグリと呼ばれるヨーロピアンパーチ(スズキ系の白身魚)をメインにいただきました。


私も義両親もこのエグリが大好きで、レストランのメニューにあると必ず頼むし、わざわざエグリのフライで有名なレストランに行ったりもします泣き笑い


オーストリアでよく食べられているZander(ツァンダー)という白身魚と似ていますが、厳密には違う魚みたいです。


ちなみに、ウェイターさんの一人(マネージャーさん?)が、私にはすごーくわかりやすいドイツ語を話す人で。


さらに、下の子がデザートを注文する時、「ohne Schlag(生クリーム抜きで)」ってオーストリアの方言で言っても、一発で通じて。


夫が「あの人、多分オーストリア人だと思う!」って言っていて、あー、だから私にもわかりやすいドイツ語だったのか!って納得爆笑


レストラン名のZunftとは、英語で言うギルドと同じで、同業者で作る組合のこと。


今でもZunft(組合)って残っているようですが、今ではロータリークラブやライオンズクラブのような、名誉団体の意味合いが強いみたい。


夫の大学時代の友人(私たちの結婚式の証人を当日ドタキャンした人(笑))が、お父さんも本人もZunftのメンバーで、そのためにこのレストランで夫も一緒に、大学卒業のお祝いディナーをしたんだって。


メンバーは、友人+その両親と、夫+夫の両親の6人。


そのメンバー構成が不思議で、「なんで友達と一緒に卒業のお祝いをしたの?」って聞いてみたら、「なんでだったかな。多分、両親と3人だけで食事するのがイヤで、友達を誘ったんじゃないかな」だって指差し


私たちも子供たちにそう思われるのかと思うとショックだわ〜泣き笑い


私の隣には義父が座っていましたが、寡黙な義父はあまり喋らず。


私が何か喋らないとと思って、そういえば義父も、夫や義姉と同じチューリッヒの工科大学を卒業しているので、チューリッヒに住んでいたのかなって、ふと考えて。


義父はルツェルンの貧しい家庭の出身で、働きながら自力で博士号まで取り、長男として他の兄弟の進学支援までした苦労人。


きっと、チューリッヒでの学生時代は、こんな素敵なレストランでお食事できるような余裕はなかったんだろうな……。


それが今や、一生懸命勉強して、倹約して、働いた努力が実って、こうして立派に財を成して、家族みんなを集めて素敵なお食事をご馳走できるような人生を築き上げてキラキラ


今や85才を超え、すっかり歳をとって、義母に対してとても怒りっぽくなってしまった義父。


義母は裕福な家庭のお嬢様で末っ子。


みんなから可愛がられて育ったんだろうなーって容易に想像がつく、天真爛漫で可愛らしい人です。


義父は苦労人の長男で少し気難しくて、いつも朗らかな義母とは気質がまーったく違う。


でもそんな義父も、こうしてみんなが集まると、静かだけれど、とても満足そうにしています。


私が義父に本当に聞きたかったのは、若い頃はこうしたレストランには行かなかったのでは?ってことだったのですが、私の拙いドイツ語では、リスペクトの気持ちよりも失礼さが際立っちゃうかなと思って、その質問は封印泣き笑い


代わりに、学生時代はチューリッヒ市内に住んでいましたか?という、無難な質問にしました(笑)


そうしたら、夫や義姉も会話に参加して、何歳からチューリッヒに出てきて、どんな仕事をしながら通学していたのかって、話題が広がって。


私が知らないだけかと思いましたが、夫や義姉もあまり詳しくは知らなかったようで、いい会話のきっかけを振った私、グッジョブグッ


しみじみと、義父の成し遂げたことへのリスペクトの気持ちを改めて噛み締めた、私にとっても感慨深いお食事会になりました。


眼科に行って目薬をもらったら義父の目の炎症もみるみるうちに良くなってキラキラ


なぜか一人では目薬が注せないらしい義父。


チューリッヒ市内でも、ベンチに座る義母の膝に横たわって、目薬をさしてもらったんだとか泣き笑い


義父の人生における一番の成功&幸運は、学問でも仕事でもなく、義母と結婚できたことなんじゃないかと密かに思っている私(笑)


これからも、二人仲良く、元気に過ごしてもらいたいものです飛び出すハート