最近、冬のような寒さの続くウィーン。


ちょっと前まで、夏のような暑さだったのが嘘のよう!


これ、月曜の朝7:00の気温と、週間天気予報。


家にはまた暖房が入ってます。


さて、いま修論で扱っているテーマがウィーンの現代史と関係があり、確認のためにウィーン博物館(ウィーンミュージアム)に行くことがあります。


先日は、ついでに企画展も見たかったので(常設展は無料)、年パス(Jahreskarte)を買ってみました。


29ユーロで、以下の17施設に1年間入り放題です。







行ったことない場所も多いので、これを機会に色々行ってみたいなラブラブ


今回の企画展は、グラーベンのペスト塔やカールス教会、シェーンブルン宮殿などを建築したハプスブルク家の宮廷建築家、フィッシャー・フォン・エルラッハに関する展示。


この日はちょうど夏のような陽気で、カールス教会前も、ヤシの木みたいなのを置いてリゾート感出してきてた泣き笑い


展示内容の中では、オットー・ワグナーのカールス教会周辺の景観整備&市立博物館建築案が、まさにオットー・ワグナー!って感じで興味を惹きました。


レタリングもいい〜キラキラ


そして、この柵!(これと同じデザインの柵は今でも街中のあちこちにありますし、ウィーンミュージアムにも展示してあります)


これ!


なんでオットー・ワグナー案の博物館建設が実現しなかったんでしょうね?


(反対が多かったらしいのですが、すでにたくさんワグナー建築があったし、彼にしてはクラシカルな案に見えるのにね大あくび 当時の人は、開発自体に反対だったんでしょうか大あくび


と、肝心のフィッシャー・フォン・エルラッハより、オットーワグナーに注目してしまいました。


でも、知っている建築のあれもこれもエルラッハだったんだなー(それこそウィーンだけでなく、ザルツブルグやブルノにも)っていう軽い学びはありました。


しかし、建築系の展覧会って、基本図面と模型ばかりなので、予備知識がないとなかなか注目ポイントを自力で見出すのは難しいですね。


そういう点では、ちょっと玄人向けすぎる展示デザインだなと、博物館のリニューアルオープン後、最初の企画展としては少しがっかり感もありました。


(無料の常設展のクオリティが高いだけに!)


というわけで、やはり充実の常設展を見るのに多くの時間を費やして、帰宅前にカフェで小休憩。


カールス教会を眺められるテラス席!


しかしあまりに暑い&眩しすぎて、反対側を見る位置にチェンジ。


反対側もキュンストラーハウスと楽友協会を見渡せる良い眺めキラキラ


買ったばかりの年パスと、すごくよくできていて読むのが楽しい常設展のガイドブックをお供に。


以前、このカタログの素晴らしさをブログで熱く語ったと思って、過去記事を検索したんですが見当たらず……。


モレスキン調のデザインのオシャレさもさることながら、内容もすごく面白いんですキラキラ


(ミックス・ダブルスというタイトルで、実際の展示品と、それに関連する倉庫にある収蔵品を一対で解説している)


デザインがオシャレすぎて、一見カタログとはわからないのですが、英語版とドイツ語版の2種類があります。


(年パスを持ってると割引価格で買えます)


そして、博物館は18:00に閉館するんですが、カフェはなんと21時まで開いているんですキラキラ


18:00ちょっと前に閉館のアナウンスが流れると、カフェもなんだか仕舞い支度をしているので、お客さんも一斉に帰り始め、さーっと空席が増えてガラガラに。


夜はメニューも限定されてしまいますが(この日はコーヒーマシンも片付けちゃって、冷たい飲み物だけって言ってた)、18時以降はかなり穴場だと思います!


帰宅前やお食事前に、カールス教会を眺めながら、ゆっくりワインを一杯なんていいですよねラブラブ


歴史や美術に興味のない方にもおすすめのスポットですキラキラ