今回はのんびり滞在できた日本でしたが、いよいよ帰国の時。


週末の出発だったので、珍しく父も見送りに来るとのことで、私が最後の買い物を済ませた百貨店で、両親と最後のお夕食。


その席で、父が遺影の希望とか、お葬式の希望の話をする……あせる


母にもその前に遺影の撮影の話をされていたし、聞く方は困ってしまうけれど、でも元気なうちに話しておいた方がいいトピックなのかもしれませんね💦


父には、会社で撮影した立派な写真もあるのに、それじゃつまらないと言って、すごく変なスナップを遺影にしたいと言う……。


「会社の写真のデータをもらっておいてよ」と言っても、「それじゃつまらない」の一点張りで埒が明きませんでした指差し


でも変なスナップのデータが送られてきたわけでもないので、本気じゃないのかも大あくび


そんなあまり出発の日にしたいようなテーマじゃない会話をしながらお食事を終え、羽田に移動。


直前に、出発ターミナルが羽田の第3から第2に変更になったというお知らせが来ていて。


第2から出発したことがなかったので、「羽田の事故の影響か何かかな?」と思いつつ、スーツケースを事前に第3ターミナルに送ってしまっていたので、まずは第3に。


そうしたら、クロネコヤマトのカウンターで、「お荷物、第二ターミナルに回っています」って!


え、第3に向けて荷物を出したのに、わざわざ出発便のターミナルを調べて、そちらに回してくれているの?


日本のサービスの気配りと有能さ、すごすぎじゃないですかはてなマークびっくり


たくさんの荷物を持ってターミナル移動か……って思っていたので、すっごく助かる!!


第3って思ったより離れていて、「え? どこに行くの?」って思うくらいの長距離を走るんですよねあせる


そして第二ターミナルに移動したら父が、「昔はこの奥に国際線ターミナルがあったんだよね。海外に行く人を万歳三唱して見送ったりしてたんだよ」ってびっくり


え、そんなに昭和感満載なレトロターミナルなの驚きってビビりましたが、今やすっかり綺麗になってオープンしたばかりの、ANA便だけのモダンなターミナルでした


ちなみにショップ類はほぼなく、ゲート外の喫茶スペースもスタバのみ。


蔦屋と一緒になっていて、本を読みながらコーヒーが読める素敵な店舗なのですが、なんと夜の8時に閉店びっくり


私は深夜便でしたが、早めに空港に着いていたので、なんとかラストオーダーには間に合って。


店内はもう利用できないとのことだったので、廊下のスペースでお茶しました。


店内はこんな感じ。


閉店後の棚には粗いネットをかけただけで、全然横から手を入れて本が取れそう!


あー、日本。空港のお店でも牧歌的……と思いました泣き笑い


両親に遅くなる前に帰って欲しかったので、私も早めにゲートに入ることに。


保安検査場の前で見送ってもらって、出国審査も自動ゲートであっさり通過して、時間がたっぷりあったのでANAラウンジへ。


なんとライブキッチンまであって、シェフが何かを焼いているびっくり


お腹はいっぱいでしたが(笑)、せっかくなのでかき揚げうどんをオーダー。


免税店で文明堂のドラえもんどら焼きを買ったので、写真を撮って子供たちに報告。


そうそう、実は夫が私の到着日を間違えていて、1日前に空港に迎えに行ってしまっていたんです爆笑


両親と最後のお食事をしている時に、夫から「空港に向かってるよ」って家族写真が送られてきて、軽くパニックになる私


私が搭乗便を間違えたのかと思いましたが、夫が間違えていて、家族全員で空港まで無駄足を踏んだようです


そんな大変な思いをした家族を尻目に、私は優雅にラウンジでゆっくり時間を潰して搭乗。


もう年末年始の旅行シーズンも終わっているので、周りは旅慣れたビジネスマンばかり。


機内もすごく静かで快適でした飛び出すハート


深夜便とのことで、1回目のお食事は袋に入ったパンとお菓子とお水の詰め合わせが配られました。


以前はもっと遅い時間の便(夜中の2時発とか)でも温かい機内食が出たので、経費削減策なんでしょうね。


バラエティ番組を見て(笑)、寝て、本を読んで、到着前には温かい機内食も出て、14時間のフライトでフランクフルトへ。


フランクフルトでの乗り継ぎ時間は1時間10分!


空港が広い上に、入国審査&セキュリティチェックもあるので、かなりギリギリ。


しかも、羽田でなぜかフランクフルト→ウィーンのチェックインができず、フランクフルトでチェックインしてくださいってあせる


(帰りはなぜかオンラインチェックインもエラーが出て、空港カウンターでしかチェックインできず)


到着前から全ての荷物を身の回りに準備し、できるだけ早く降機して。


乗り継ぎカウンターに並ぶ時間が勿体無いと思ったので、とにかくゲートまで行こうと、すぐに入国審査へ。


そうしたら、並んでいる時にすでにわかっていたのですが、運悪く、じっくり調べる係官のブースに並んでしまっていてあせる


前の人たち(ほとんどが日本人で、全く怪しくなく、在住者かビジネスマンの雰囲気)がみんな長々質問を受けている〜びっくり


ああ、なんか使命を持って一生懸命仕事するタイプの係官に当たってしまった〜。


私なんて、乗り継ぎの搭乗券もないのに、大丈夫かな真顔


しかも、オーストリアの在住許可証を持っているので、ドイツ語力も試しているのか、ドイツ語で質問してくるんですよね。


長い日本滞在ですっかりドイツ語がリセットされた頭の中で、東京で乗り継ぎ便のチェックインができず、搭乗券は無いがゲートに行けと言われた(言われてないけど、散々並んだ後に乗り継ぎカウンターに引き返したくないから)という旨の説明を、急いでドイツ語で作文泣き笑い


乗り継ぎ便の予約データもドイツ語で準備してあせる


そして順番が巡ってきましたが、搭乗券やスマホには目もくれず、いきなり英語で質問されてラッキーチョキ


オーストリアに住んでいるんですね?と聞かれたので、ウィーンに住んでますと答えたら、「ウィーンでの暮らしは好きですか?」って泣き笑い


思いがけない質問に、思わず微笑みながら「はい、好きです」って答えつつ、これで正解なのか、もっとなんか言ったほうがいいのか、考える私。


そんな私の表情を、にこりともせず、ジーッと観察する係官。


すっごくコワモテの人で、全く表情を変えずに謎の内容のないスモールトークをするので、逆に怖い真顔


微笑んでしまって怪しいと思われたのかと、なんだかドキドキする私。


モニターをジーッと眺めて、考え込んでいる時間が長い長い。


こんなに真剣に仕事をする&愛想が全くない入国審査官、初めて見たかも!


結局、はいどうぞと書類を返され、「Danke!」って言ったら、「Ciao!(チャオ)」って軽く返されて、あれ? コワモテだけどフレンドリー?みたいな。


しかし、私も時間がなくて、この先チェックインもしないといけなくて焦っているので、かなり怪しさも出ていたと思います。


そしてゲートに行く前のセキュリティチェックには搭乗券が必要なので、近くのカウンターに向かった私。


事情を説明したら、「8:50の便?」と聞かれ、「いえ、6:50」って言ったら、「ええっ!」ってものすごくびっくりするカウンタースタッフ。


(この時点で6:20)


ゲートに電話をするも誰も出ず、


「間に合うかしら〜? ゲート、一番奥で、すっごく遠いのよ。ま、セキュリティも混んでいないから間に合うかも! ひとまず急いで行ってみて!」


って、搭乗券を渡そうとして、「待って!」と、「この人、メダ(MEDA)になってるわ!」って、隣の同僚と話し出す。


その男性スタッフに「あなた、酸素が必要?」と聞かれて状況を把握した私。


ちょっとした事情で、飛行機に乗れるか航空会社に確認した方がいいとお医者様から言われ、ウィーンにいた時に問い合わせしていたんです。


もう治癒しているのですが、医療サポートが必要な乗客として記録されていて、それでチェックインできなかったんだ〜!


「いえいえ、問い合わせをしただけで、なんの問題もありません!」って答えたら、じゃあいいわって。


これでまた焦りが加速して、慌ててセキュリティに行ったら、こんな時に限って、ボディチェックは受けるし、荷物も調べられて、更なる時間ロス。


この時点で6:30。離陸の20分前!


まずいまずいと、慌てて荷物を回収して、ゲートまで走りに走り、すごく遠くて死にそうになりながら、なんとか搭乗に間に合い……。


はぁ、良かったと、ゼェハァしながら搭乗ブリッジを渡っている時にふと、あ、コートがない!って気がつきました魂が抜ける


セキュリティでチェックのために荷物を横に取り分けられ、コートだけ別のレーンで後から流れてきたから、すっかりコートのことを忘れていたんです!


どうしよう、取りに戻って、一便遅らせるか。


コートは諦めて、このまま搭乗するか。


でも、今回日本で買ったばかりの、お気に入りのコート悲しい


しかも、到着時のフランクフルトはマイナス9度で、ウィーンもマイナス6度。


コート無しではキツイだろうと思い、迷った結果、CAさんに事情を話して、降機できるか聞いてみました。


CAさんも電話をかけて確認してくれて、「コートは遺失物室に回されたみたい。取りに行って、次の便に乗れると思うわよ」って言ってくれたのですが、チーフパーサーっぽいスタッフからは降機NGの判断悲しい


慌てて、また空港に来てくれる予定だったウィーンの夫に電話をかけて叩き起こして、空港までコートを持ってきてくれるように頼みました。


バッタバタで心底疲れたので、機内で買った有料のコーヒーが美味しくて、しみじみと身に染みる……。


ウィーンではマイナス6度で、バスで移動するゲートだったので、コートのない私は寒くて死にそうネガティブ


ターンテーブルでプラフッタの広告を見ると、帰ってきたな〜って思う。


こうして無事に帰宅して、フランクフルト空港の遺失物係をチェックしてみたら、すっごい悪評高くてびっくりびっくり



こりゃ、私のコートも返って来ないかもしれないなと思いながら、遺失物届を出しました。


(エコを誇るドイツなんだから、捨てずに返してくれますようにお願い


普通に羽田でチェックインできてたら、1時間の乗り継ぎ時間でもなんとかなるんですが、たまたま医療サポートが必要な乗客として登録されていたがために、大変な思いをした乗り継ぎ便でした。