日本滞在を引き続きエンジョイ中の私。


ウィーンでは冬休みも終わり、とうに学校も始まっていますが、「修士論文のリサーチをするから」という名目で、今年は長めに滞在しています。


子供たちも大きくなって、お昼ご飯は自分たちでなんとかしてるみたい。


そして、偏食で生野菜は一切食べなかった下の子が、なぜかサラダを食べられるようになったんだって!


親がぴっちりついて世話を焼いていない方が、子供って成長するのかもしれませんね。


で、「修士論文リサーチ」はそこそこに、遊びにも精を出している私泣き笑い


(家族の協力に感謝🙏)


年末の話ですが、渋谷のヒカリエに『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』を観に行ってきました。



この展覧会、前に天王洲でやっていて、観たいと思っていたんですよね!


今回も美術情報にアンテナの高い友達が教えてくれたので、見逃すことなく行くことができましたキラキラ


帰国してすぐだったので、もう渋谷自体が「ザ・日本!」って雰囲気で、外人気分で楽しいです。


ヒカリエから見るスクランブル交差点方面


ヒカリエ内にある、個人が棚を持って書店オーナーになれる「渋谷〇〇書店」。



展覧会は、世界中の「ウェス・アンダーソン監督の世界観っぽい風景」を撮った写真を集めたもの。


つまり、素人がインスタグラムのコミュニティ、「Accidentally Wes Anderson(偶然にウェス・アンダーソン)」に投稿した写真を元にした展覧会なんです。


コミュニティの主催者ご夫妻の写真もたくさん展示されています。


ウェス・アンダーソン監督ご自身からのメッセージも。


「偶然にウェス・アンダーソン」と「意図的にウェス・アンダーソン」の違いについて考えてしまうところが、まさにウェス・アンダーソンらしくて、そんなところが好きラブラブ

SNS発の企画だけあって、「写真撮影&動画撮影、どんどんどうぞ」の展覧会。

本格的なカメラを手に、撮影会をしてるグループもいて(その空間から退いてくれないから、他の誰も写真が撮れない💦)、滞留しがちなので、混んでる場所が嫌いな私は、さっさと飛ばしながらスピード鑑賞しました。

ウェス・アンダーソンとウォンカの世界観の融合泣き笑い


意外と知ってる場所の写真も多くて、私ってウェス・アンダーソンっぽい世界に住んでるのか!って、ハッとする場面も。


ウィーンのカールスプラッツ駅


ロンドンのパディントン駅


ザルツブルグのローカル線


アルベルティーナ(宮殿&美術館)


ヨーゼフ広場


アマリエンバード(私がよく行くウィーン市営のスイミングプール泣き笑い


ホテル・ザッハー


メインビジュアルのこの写真は、スイスのホテル(現在は閉業)。


この写真を見ていた若い女の子が、「スイスだってー!」「定年退職したら世界旅行したいよね〜」って話していて。


そっか、今の子たちにはスイスでもすごく遠いよねって(戦争の影響でフライト時間も長くて運賃も高く、さらに円安)、ハッとしたり。


旅する気分が味わえるように広い空間をテーマ別に区切っていて、想像以上に楽しい展覧会でした


私が気に入ったのは、グラスゴーの交番(今は軽食を販売するキオスク泣き笑い


昔は応援が来るまで、犯人を閉じ込めたりするのにも使われていたんだってびっくり


あと、北極大陸を見るクルーズ船も乗ってみたい!


日本の風景も色々とあって、「ウェス・アンダーソンの世界は身近にあるんだなぁ」って気付きがありました。


自分で気に入った写真と背景色を選んで、デジタル搭乗券が作れるサービスも。


ファーストクラスだ〜爆笑


ショップでは、お会計の時にお隣にいた若い男性が、「帰りの電車賃が足りなくなってしまったので、これ返品できませんか」って、展覧会の図録を返そうとしていて。


数千円する図録だったので、遠くからわざわざ来たのかな。


数百円だったら出してあげたいくらいの気持ちでしたが、私自身も「高いな」と思って買うのをやめた図録だったので、何もできず。


この日が展覧会最終日だったので、きっと廃棄してしまうであろう図録のサンプルとか、私が責任者だったらこっそりあげたいくらい。


真摯に事情を説明する純朴な青年の様子に、自分の子供が困っているような気持ちでヤキモキしてしまいました。


ちなみに、この展覧会、いまはロンドンで開催中のようです。